『classN 新たな暮らしを見つける時間 』
いつもの暮らしを少しだけアレンジしてみると、
意外な発見があったり、
その次に繋がるアイデアが浮かんだり、
新しい出会いが見つかったり、
急に“ココロ”が弾んでポジティブな自分に出逢うことができます。
さて5回目となる今回は、畑でつくって食べきれないお野菜を乾燥保存してみようという企画。
春に植えつけた夏野菜たちが一気に実りだすこの時期、家族で毎日頑張って食べてみても、お裾分けしてみても、結局余ってしまって捨てちゃうの、、、なんて話を良く耳にします。(都会暮らしの方から見るととっても贅沢なお話ですね!!)
そんな問題を解決しちゃおうというのが今回試み。
“乾燥して食品を保存する”
この素晴らしい技術は人類にとって火を使用することと並んで、食品加工をするうえで大きな発見だったはず。昔は、野菜の貯蔵方法のひとつとして用いられ、保存食として重宝されていたんですね。当時は、現在のように一年中野菜が売られていたわけではないので、夏に乾燥させておいて野菜の少ない冬場に食べていました。
今や伝統的な保存食は廃れ、瞬間凍結や真空パックなど、新しい保存技術に取って代わられてしまったことは時代の趨勢かもしれません。しかし、そこに込められた先人たちの知恵は、これからの時代に求められる“サステナビリティ(持続可能性)”の観点からも、後世に継承していく価値が大きいのではないかと感じています。
さて、お堅い前置きはこれくらいにして、
当日参加OK、参加費無料というオープンスクール形式で開催した今回のclassN。
実は、事前に新見市移住交流支援センターが所在する神郷油野地区の皆さんにもお声掛けをしていたところ、近所にお住まいのおじいちゃん・おばあちゃんを中心に総勢9名の皆さまにお越しいただきました。ナス、ピーマン、カボチャ、キュウリ、玉ねぎなど自分の畑で採れた自慢のお野菜を抱えてのご来館です。中には抱えきれないほどのお野菜をお持ちになった方も(笑)。
みんな集まったところでラボキッチンに移動、いよいよドライべジ作りに挑戦です。
まずは実際に乾燥されたドライべジの観察から。
キュウリやトマトなど今まで乾燥したことがない野菜を見て、皆さんから感嘆の声があがります!天日干しだと天候の影響を受けカビなどの失敗も起きやすいため、湿度の高い日本の気候では水分の多い野菜を乾燥保存することはなかなか難しいんですね。だから今まであまり乾燥したことがないと、、、。
でも、センターにある食品乾燥機を使うと、天候の影響を受けず短時間で安定した品質のドライベジタブルを作ることができるんです!
なんでも乾燥できてしまうスグレモノの食品乾燥機。これを聞いてみんな一安心です。
早速、カットして乾燥用ラックに並べてみたところ、、、なんと乾燥棚が足りなくなる始末。カラフルなお野菜たちで隙間なくずら~りと埋め尽くされました!
ドライべジ作りに挑戦した後は、みんなで持ち寄ったおにぎりと乾燥野菜で作ったお料理を食べながらワイワイおしゃべりタイム!
老若男女、歳の差を忘れ、お互いの身の上話に花を咲かせました。そんなお話から始まり、乾燥野菜を事業化していく話に展開?!みんなで夢を膨らませるそんな会になりました(笑)!
いつもの日常に、ほんの少しの“ひと手間”を加えてみる。そこから広がる“新たな暮らし”と“新たな自分”。
ドライべジ作りの時間は、その大切さを参加者みんなの心に刻んでくれたのではないでしょうか。