地域おこし協力隊に興味を持った人にオススメ!  協力隊OBが説明する地域おこし協力隊制度とは

若者写真画像

地方移住情報を発信しているニミログですが、移住する上で大きな課題になってくるが、移住先での仕事だと思います。

私自身も移住者で、岡山県新見市に移住して4年目になりますが、現在のはたらき方としては、NPO法人nimmi(移住・定住支援、ニミログ運営)、株式会社KC3(渓流魚あまごの養殖生産・販売、加工品開発、生産者販路開拓支援)、一般社団法人人杜守(林業、学生ボランティア受入)と、3つの法人を代表や役員として経営に携わり、新見を舞台に日々を暮らしています。

そんな私ですが、はたらき方として、移住当初より起業することを目的にしていましたが、すぐに起業した訳ではなく、移住した当初は「地域おこし協力隊」というはたらき方を選択しました。

今日は、そんな移住先でのはたらき方の選択肢の一つ、地域おこし協力隊という仕事について、自らの経験を基にお伝えしたいと思います。

地域おこし協力隊とは?

協力している様子

総務省の事業である地域おこし協力隊とは、簡単に言うと「地方に移住して、最長3年間の間、給料をもらいながら仕事ができる。」という、移住希望者や、新たな一歩を踏み出したい方にはとても素晴らしい制度です。

地方自治体は、地域活性化および任期後の定住を大きな目的としており(最近は後者の方が目的として強くなってきていると感じています。)2009年の制度開始から、年々募集自治体、隊員数ともに増加しております。
国の財源で地方に人材を呼べるということで、地方自治体としては、利用しない手はないですもんね。

人材が不足している地方と、地方移住したい希望者とを、移住のハードルの一つである仕事で繋ぐという、両者にとってwin-winな事業です。

協力隊って何するの?

協力隊の活動内容は、基本的に募集自治体に一任されており、ざっくり分けて3つの活動タイプに分類されます。

①ミッション型

 

特定の事業が活動内容に指定されており、その事業のために従事するのが目的です。
個人で動いたり、団体に属して動いたりなど属性は様々ですが、3年の間で結果にコミットすると、任期後も委託業務として、継続して仕事を受注できる可能性もあるため、就業型(フリーランス、雇用型)のはたらき方を望む方にオススメの活動パターンです。
自治体によっては、副業をオッケーにしているところもあり、ミッション型から入り、事業を関連多角化し副業として収益を上げ、3年後に起業している隊員OB・OGもいます。

 

例:地域商品の外商担当、ふるさと納税促進関連、移住相談、イベント企画立案、観光PRなど

②起業型

 

特定の事業などは指定されておらず、3年間で地域での起業をゴールとすることを目的としています。
自治体としては、ヨソモノの視点を活かし、地域に眠っている資源を活用して新規事業を作り出し、3年後もそのまま起業するというのを目的としています。
そのため、活動に対する時間や予算の自由度は、他の活動タイプに比べて高いです。
ですが、資源発掘、事業計画、資金計画、ステークホルダーとの折衝など、全てを一人でこなしていかなければいけないなど、ある程度自分の力で動ける能力がないと、なかなか計画が前に進まず、ズルズルと活動期間が経過してしまう危険性もあります。
自分が主体となって働きたいと考える、起業型のはたらき方を望む方にオススメの活動パターンです。
こちらも副業オッケーになっているパターンが多く、活動時間外で事業の販売活動や営業活動などを行い、テスト&エラーを繰り返しながら事業をブラッシュアップしていくことができます。
協力隊として給料を貰えるので、生活は担保されつつ、自分の事業をブラッシュアップしていけるのはとても有り難いですよね。

例:提案型(自らの活動プランをプレゼンし、採用されたらそれを基に活動を行う形)、起業独立型など

③役場のお手伝い型

 

今、地域おこし協力隊制度でネガティブな話題を聞くとすれば、多くはこの活動パターンに該当されてくると思います。
地域おこし協力隊を派遣労働力としてしか見ておらず、役場や地域の雑用業務をひたすらさせるといったところです。

一見、①ミッション型の様に募集しているところもありますが、活動費なども一切使わせてもらえず、日々の活動も指定業務しか認めてもらえないなど活動にとても制限があります。
もちろん、任期後はゼロベースで新たに就職活動が必要です。

地域おこし協力隊制度をあくまで移住のステップとして考え、3年間真面目に雑務をこなしながら、プライベートの時間で地域と関係性を作り、3年後は地域の事業体に就職するという考えであれば、この活動パターンも一つの選択肢かもしれませんが、そのように考えるのであれば、個人的には活動自体が3年後の仕事に繋がる可能性が見込める、①ミッション型の方をオススメします。

私自身も協力隊時代、ヨソの地域の協力隊と交流をしてきましたが、このパターンの協力隊は大体の人が途中で辞めていました。そのような場面も見ているので、個人的にはあまりオススメできません。

協力隊になるには候補地選びが重要!  自分にあった候補地選びを

候補地選び画像

移住をする上で、協力隊になろうと考えている方は、3年後の自分のはたらき方を想像して候補地選びをしていきましょう。

私自身は、任期後には、地域の資源を活かした業種で起業したいと思い、候補地選びをし、結果的に岡山県新見市にしました。
なぜ新見市を選んだかは、今回割愛しますが、結果的に地域資源を活かした起業ができ、自らが望んでいた形で仕事ができています。

どの様にして候補地を選んだらいいか迷っている協力隊希望者がいたら、いつでも私にご連絡いただければ相談対応いたしますのでお気軽にお声がけくださいね。

お問い合わせはこちら

田舎で起業を考えている若い方にはオススメ!現在募集中「提案型地域おこし協力隊制度」

最後に告知みたいになってしまいましたが、現在私が活動している岡山県新見市でも地域おこし協力隊を募集しています。

今回は、「提案型地域おこし協力隊」という、移住希望者が自らのスキルを活かしながら活動できるという、起業型での協力隊を志望する方にはもってこいの募集内容となっています。
活動内容の②起業型のパターンですね。
新見市は、自分が主体的に動きたい方にとっては、とてもいい環境ですよ。

私たちnimmiも、「一人ひとりが自分らしく暮らせて自然と繋がるコミュニティづくり」を目指し日々活動していますので、地域おこし協力隊に対する支援も行なっています。

まとめ

今回は、協力隊の基本情報をメインにお伝えしていきましたが、今後も、地域おこし協力隊を希望している人達に向けて、候補地選びや、起業までのプロセスなど、様々な情報を発信していきたいと思います。

地域おこし協力隊で新たな暮らしを始めてみませんか?

 

新たな暮らしが始まるまち

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