日本は今、かつてないスピードで「少子高齢化社会」を迎えています。
2005年を境目に日本で戦後初めて総人口の減少が始まったとされていて、日本の合計特殊出生率は、統計が始まった戦後のベビーブーム期(1947 年)の 4.56 をピークにどんどん低下していきました。
厚生労働省が発表している最新の人口動態統計によると、2017年に生まれた子どもの数(出生数)は94万6060人。前年から3万918人減り、過去最少を記録しています。一人の女性が生涯に産む子どもの数にあたる合計特殊出生率は1.43と、前の年と比べ0.01ポイント下がり、少子化に歯止めがかかっていない現状となっているんです!
これに比例するように、全国的に児童生徒数が減少、市町村合併などの影響により数多くの廃校が発生していることは、皆さんもご周知の通り。実際にわたくし自身が学童学生期を過ごした小・中学校も、すでにどちらも廃校となっており他人事ではない現状となっています・・・。
こうしたことを背景に、現在文部科学省では、~未来につなごう~「みんなの廃校」プロジェクトを立ち上げ、日本全国の各地方公共団体において活用方法や利用者を募集している未活用の廃校施設等の情報を集約・公表しながら活用促進を図っています。
では実際に、廃校になった校舎や施設は一般的にどのように活用されている事例が多いのでしょう?事例として多いものを挙げてみると以下のようになります。
- オフィス・工場などの商業施設
- 体験学習施設・宿泊施設
- 公共教育施設・文化施設
- 福祉施設・医療施設
実際の活用例はこちらのリンクからご覧くださいね。
【全国廃校施設等活用事例リンク集】
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/02/01/1296817_1.pdf
新見市も例外ではなく、1市4町(新見市・大佐町・哲多町・哲西町・神郷町)が合併する前の平成16年には40校あった小中学校(28小学校+12中学校)が、平成30年現在は22校(17小学校+5中学校)にまで激減。急増し溢れかえる廃校舎の再活用を求められ、その対応に追われています。
【新見市の廃校活用事例と利活用募集廃校施設一覧】
https://www.city.niimi.okayama.jp/kurashi/kurashi_detail/index/65.html
廃校の減少に歯止めをかけることはとても難しい事かもしれませんが、アイデア次第で活用の仕方は無限大にあります。「設備投資の軽減」「間仕切られた教室の使い勝手の良さ」「広大なグラウンド付」といった校舎ならではのメリットを活かした発想力で新たなワクワクが生まれる場所として「まち全体の価値向上」に繋がる再生を行っていきたいところですね。
たくさんの人が子ども時代を過ごした学校を、新たな形で未来に引き継ぐ廃校リノベーション!新たなアイデアはまだまだ眠っています。さあ、みなさんも一緒に考えてみませんか!