9月から10月の田んぼ仕事って結構いそがしい? 仕事は??
8月を超えて9月になってくるとだんだんと朝晩は涼しくなってくる。
トンボをよく目にするようになり、蜂たちは冬越しのためのエサを見つけにあちこち飛んでいたり、スズメバチになると巣を守る意識がさらに高くなり余計危険度が増すので迂闊に木の中だったり果物を取るために手を突っ込めない。
そういった危険から身を守るための常に考えて行動していくことが必要となるのが田舎の暮らし。
ちょっとした油断で虫に刺されたとか蛇に噛まれたとなると農作業のみならず仕事にも影響が出る。
リモートワーカーとして一番意識をしていることは自身が必要になった際にすぐに対応できる体制を整えておくこと。
要は、わざわざ遠いところにいる自分を必要として雇ってくれる会社に対して、会社が必要な時に必要なアクセスを用意しておくことが重要となる。
と言いながらも、ちょうどこの頃の時期には田んぼにとって大イベントがある。
そうなのだ。この頃は稲刈りがちょうど始まる時期。
実際のとこどう??して??いるの?
と良く聞かれる。
コンバインなんて素敵な機械でやれれば比較的サクサクできそうだけど、
なんせうちは、
・棚田は手刈りでハゼぼし
・普通の田んぼはバインダーという機械で刈ってハゼぼし
機械を使えば多少は楽かと思いきや、いずれにしろ干しているしなにかと工程が多い。
スケジュール管理って。。。ということで
その辺りも含めて書いていこうと思う。
まずは稲刈りは実際何をしているのか?というと・・・・
お米となる穂がついた稲をただひたすらノコギリがまという鎌で刈ること。
もちろんそれで終わりというわけでもなく、刈った後には稲を束にまとめて麻紐か去年の稲を使って縛っていきます。
稲刈りは、気をつけないとノコギリ鎌で刈る時に指を切ることがあるので、疲れてきた頃は特に要注意。
さらに、この時期の田んぼにはマムシがいる可能性もゼロではないので気をつけましょう。
一見単純作業で簡単そうに見えますが、小さな田んぼでも結構な量でかなり大変なので、体力の温存と水分補給、そして作業前に全体の把握とフローを考えておくと後が楽になる。
これは昨年の稲刈りから学んだことで、昨年は初めてということもありあちこちに刈った稲を置いておいたりしていたので、そのあと干す際に再度全部を集めることにだいぶ苦労しました。
この辺りはよく考えるべき行動で最終の干す作業のことを考えた逆算的な思考が求められる。
急ぐがあまりにいきなり手を出して行動する前に、全体の行動とその日やる工程を想像しながら動きを考えておくことは、普通の仕事でもそうだけど稲刈りでもやはり重要なので得意な方は多分楽に仕事ができるはず。
残念ながら私は不得意なスキルなのでいつも右往左往しながらやっている。
いつかは考えれるようになるかと思うんだけど。。。
なので、ここでの工程はひたすら刈って、束を作ってそれを掛けていく。 が工程となる。
リモートワークとのスケジュールってどうなってるん?
簡単にいうと両方の仕事量を考えてスケジュールを調整できるように組むだけ。です。 これ以上でもこれ以下でもなくこれだけをどこまで精度高くできるか?が焦点。
なんてカッコつけていっているけど大概うまくいかない。
突発的なこともあるし雨が止まないから田んぼがぐちゃぐちゃになるとか仕事でのトラブルが!とか色々とある。
まぁ、だから人生って日々が勉強で安泰な日なんてない。
ありがたいことに仕事も何時から何時でという時間設定でもなく、1日大体◯時間くらいという契約なので、重要なミーティングは当然参加しているけど空き時間も作りやすかったりする。
そんなちょっとした空き時間に一気に外に出てやってしまうか、早朝から起きてささっとやってしまうかという選択になることが多い。
晩夏から早秋にかけては朝が気持ち良いので早くおきて動く方がすごくやりやすい。
8月9月は日差しが出てくると刺すような暑さがくるのでとても耐えられない。。
重要なのはどの作業や仕事にどの程度の時間がおおよそかかるのか?をよく知っておくこと。
これがわからないと行き当たりばったりの作業となってしまうので、仕事も中途半端、農作業も機械を片付ける時間もなくということになり機械を壊す原因にもなってしまう。
スケジュール管理が得意でなくとも作業一つ一つにおおよそどの程度自分なら時間がかかるかは常に測って知っておくといいかもしれない。
草刈りもそうだけど慣れてくるとだんだんとコースも決まってくるしかかる時間も減ってくるのも事実なので。
両方をなんとなくこなすと・・・
両方をなんとなくこなしてみると結論なんとかなります。
田んぼは、稲を干したら次は脱穀、そして乾燥機にいれてから籾殻を落として玄米を取る工程に移る。
ここまでくればあとはお米を欲しい人に声がけをして順次発送の手配に入る。
私たち夫婦は、商売で米作りはしてないけれど、趣味の片手間の作業ではなくてかなり真剣にお米を作っています。
岐阜でお米を作っている友人からもらった、「自分で作るとなると色々と大変だけど日本人なら誰でもお米は作れます。DNAに埋め込まれているから。」という心強い言葉を思い出す。
ほんとその通りでした。
そしてそんな友人と今年初めてお米とお米の物々交換をした。
なんて嬉しいことかと。
色々な出会いから本当に嬉しくなるようなことがたくさん起きてきているし、いよいよ来年は3年目。
だんだんと地力も落ちているので工夫が必要となる。
でも、一切手は抜かない。
色々な状況を理解して体験していくことで対応策を考えることができる。
これはまさに仕事と一緒。常に観察して考えてデータをみて考えて想定を考えて実行をする。間違っていたら即訂正していく。
田んぼ作りでもそうだけど考えることが非常に多く勉強になる。
このロジックは仕事でも生きてます。
まさに半農半X的な生活スタイルになってきてます。
昔はこんな夜景が見える場所でもお仕事をしておりましたが、今では地に足がつくところで仕事をしてます。
どちらも良いところもあるので両方とも好きですが、今の生活スタイルは今の自分にあっていると思うので、農業をやっている自然の時間の流れと、東京時間で仕事をサクサク進める仕事のスタイルも好きなので、しばらくはこれで田舎からやっていくと思います。
次は冬を迎える冬支度とブラックフライデー!のパニックな感じをお伝えします!
ではまた。