安心できる食材で手作り。
桜の塩漬け保存でいつでも春の香りが楽しめます!
3月から4月は桜の開花時期となり、春の訪れを感じられる季節。
満開の桜を見て、春だな〜と心和む時間が過ごせる春爛漫の時期です。
鑑賞するのはもちろんのこと、桜を食材として食卓に取り入れることでより春を感じることができます。
ちょっと一手間かけてみませんか?
春の風物詩ともいえる『桜の塩漬け』は、一年を通して桜の香り=春の香りが楽しめる食材になります。
この時期になると、おばあちゃんたちがせっせと桜の花や葉を摘み取ってきては、塩漬けにしていました。よく、その塩漬けを使って、桜餅を作ったり、お茶にしたりと、一年を通して春の香りを楽しんでいたのを思い出します。
今回は、そんな田舎の手仕事ともいえる『桜の塩漬け』をご紹介したいと思います。
おすすめは八重桜
桜にもさまざまな品種がありますが、おすすめは八重桜。
八重桜は、とても香りがよく、花の色が濃いためとても華やかな印象を与えてくれます。
そんな八重桜を塩漬けにすることで、春はもちろん一年を通して桜の香りと美しいピンク色を楽しむことができます。
塩漬けするにはちょっぴり一手間が必要ですが、お祝いの席の料理にも活躍すること間違いなしの食材。
桜に限らず、山菜などその時期にしか採れない旬の食材を保存して、いつでも楽しめるようになったのは先人の知恵ですね!
一手間かかりますが、自分で摘み取ったものを保存するので、安心できる食材にもなります。
桜の塩漬けの作り方
八重桜の花びらが五〜七分咲きの物を摘み取ると、色も濃くて扱いやすいのでおすすめです。
材料(作りやすい量)
・桜の花(五〜七分咲きのもの)……好きなだけ
・塩……桜の重量の3割ほど
・赤梅酢または米酢……適量
作り方
①桜は軸から摘んで水洗いし、やさしく水分を拭き取る。
②塩→桜→塩→桜と交互に重ねて、重石をしてひと晩おく。
③赤梅酢を花全体に行き渡るように入れたら、再び重石をして1週間放置。
④水分を絞り、軽く乾燥するまで陰干しする。
⑤塩と一緒に瓶詰して保存したら完成。
最後の瓶詰めをするまでの作業の間、桜の香りがずっとしていて、とてもほっこりする手仕事の時間でした。
桜の塩漬けレシピ
時間はかかるけど、案外簡単な作業で出来上がる『桜の塩漬け』
安心して食べられる自作の『桜の塩漬け』を使った、おすすめの活用法も紹介したいと思います。
そのまま使うなら『桜ご飯』
炊いたご飯に混ぜるのもよし、おにぎりなどにトッピングするもよし。
とても華やかな見た目と花の香りがする、ちょっとワンランク上のご飯が楽しめます。
スイーツに使うならシフォンケーキやパウンドケーキなどの『焼き菓子』
ただし、スイーツに使う場合は塩抜きが必要になるので、使う前に10~20分程度水に浸せばOKです。
ハーブティーもおすすめ。
塩漬けではないのですが、フレッシュな花びらとミントを使います。
桜が咲いている時にしか楽しめない贅沢なティータイムが過ごせます。
桜が咲く時期にしかできない田舎暮らしの手仕事。
桜に限らず、野菜や山菜など旬を迎える食材はたくさん!その時その時で、一手間を加えて保存することにより、長い期間楽しむための知恵ですね。
保存した食材を上手に利用して、食卓に彩りのある暮らし方も素敵かもしれませんね。