散歩がてら野草を摘み。
自分好みのお茶作りが見つかるかも!
春の暖かな日差しが届く今日この頃。
この時期になると、待ってましたと言わんばかりに野原の草花が一気に芽吹き出します。
散歩をしていれば、道の畔にはタンポポやヨモギ、ツクシなど春を感じられる植物が顔を出しています。
何気ない雑草に思ますが、実はその野草たちを摘んで乾燥させれば、野草茶を作ることができるんです!
先日、岡山県新見市にある新見市移住交流支援センターにて”オープンスクール”と題して、センターを開放していました。
来館された方が一休みできるよう野草茶作りの場を提供させていただきました。
ヨモギやクロモジ、クマザサなど自然界で手に入る野草茶の材料を並べ、オリジナルの野草茶を作って飲んでいただきました。
その時の様子がこちら。
クマザサ、ヨモギ&クロモジ、などお好みのブレンドを作って、野草茶が持つ効能などお話ししながら、楽しいひとときとなりました。
それではどんな種類が野草茶に向いているのか説明していきます。
野草茶の種類と効能
- ドクダミ・・・・便秘、利尿、皮膚炎、抗菌など
- クマザサ・・・・口臭・体臭予防、胃腸疾患、抗菌など(*1)
- スギナ・・・・・利尿、膀胱炎など(*2)
- ヨモギ・・・・・冷え性、生理不順、膀胱炎、貧血など(*3)
- ビワの葉・・・・食欲増進、疲労回復、セキ止めなど
- 柿の葉・・・・・肌の新陳代謝、利尿など
*1…ワーファリンなど血流改善のための薬を飲んでいる方は注意。心配な方は医師や薬剤師に相談しましょう。
*2…カリウムが豊富です。心臓、腎臓の機能不全の方は注意。
*3…キク科アレルギーの方は注意。
上にあげている野草茶はカフェインを控えている方にもおすすめの種類です。
野草茶には利尿作用のあるものが多いので、むくみがちな女性、妊婦さんにもぜひ試してほしいお茶になります。(妊婦さんは医師に相談してくださいね)
一日一杯程度を目安に日々続けて飲むのが健康的にもオススメです。
野草茶を自分好みにブレンド
野草茶には、風味や香りの違い、効能の特性などさまざま。
自分で作ると思ったよりも濃い風味が出ず、なんだか物足りないお茶になることも。
そんなときは、自分の好みに合わせて何種類かブレンドしたり、紅茶などの茶葉やスパイス、レモン汁などを合わせてみたりするのもオススメです☆
<アレンジの例>
・クロモジ+紅茶+レモン
・ドクダミ+柿の葉+ヨモギ
・ドクダミ+ほうじ茶
・ビワ+番茶+カルダモン+クローブ
・ヨモギ+ウーロン茶
それでは、自然界で手に入りやすい野草のお茶の作り方を紹介します。
よもぎ茶
ヨモギは、草餅でもおなじみの香りのよい野草で、若い葉を摘んでお茶にします。
乾燥したヨモギを袋に入れて、入浴剤としても使うことも可能です。
〈作り方〉
⑴ ヨモギの葉の根元の汚いところを取り除く。水でよく洗い、ふきんに広げて水気を押さえる。
⑵ ざく切りにして、ザルなどに広げ、室内の風通しのよいところでよく干す。
〈飲み方〉
⑴ 好みで乾煎りしてから淹れてもよい。ヨモギ茶5〜10gを水1リットルで煮出す。もしくは急須やティーポットにヨモギ茶を入れてから熱湯を入れ、2~3分蒸らしてから注ぐ。
⑵ ピッチャーなどに作って、冷やして飲むのも爽やかでおすすめ。
クロモジ茶
〈作り方〉
⑴ クロモジの枝葉を優しく、よく洗って水気を押さえる。
⑵ 葉と枝に分けて小さく切り、ザルや新聞紙などに広げてパリパリに乾燥させる。乾燥したら合わせて乾燥剤とともに密閉して保存する。
〈飲み方〉
やかんにクロモジ茶10gくらいと水1リットルを入れ、沸騰したら弱火で5分くらい煮出す。茶漉しで漉しながら注ぐ。
クマザサ茶
熊笹にはミネラルやビタミン類をはじめ多くの栄養が含まれており、健康に気遣う人にもおすすめのお茶です。
しかもノンカフェインなので、カフェインの摂取を控えている人や妊娠中の人も安心して飲めます。味はスッキリしていてあまり苦くなく、普通の緑茶やほうじ茶と同じ感覚で飲むことができます。
〈作り方〉
⑴ 新鮮な熊笹を用意し、たわしなどで表面をこすりキレイに洗う。
⑵ 水気をふいたら、繊維に沿って1〜2cm幅に割きます。さらに、ハサミで1〜2cm角にカットしたら、ザルにのせ、1週間〜10日ほど天日干しする。
〈飲み方〉
乾燥のクマザサの葉5~10gと、約1Lの水を鍋に入れ、火にかけて沸騰させる。お湯が沸騰したら弱火で1~2分ほど煮込み、茶漉しで漉しながら注ぐ。
身近な野草でお茶を楽しむのも田舎暮らしの楽しみの一つかもしれませんね。
一つの種類でのお茶も美味しいですが、ぜひ自分好みのお茶にブレンドして野草茶を楽しんでみてください。