山の幸の一つ”タケノコ”の保存方法
旬以外でも楽しめる田舎の知恵
4月下旬から5月上旬に旬を迎える”タケノコ”
下処理をしたタケノコは毎日水を取り替えて保管していても1週間程度で傷んでしまいます。
以前、たくさん採れたタケノコを砂糖を使って冷凍保存する方法について記事を書きました。
実は、砂糖を使った冷凍保存以外にもタケノコを美味しく食べられる保存方法があるので紹介していきたいと思います。
天日干し
天日干しをすることで、旨味がギュッと凝縮される保存食になります。
作り方は簡単。
通常通りにアク抜きをして、2mmほどの暑さになるように薄く切ります。
そのあとは、重ならないようにザルに並べ、天日で2〜3日カラカラに乾くまで干します。
乾燥したタケノコは、通気性のある紙袋や紙製の箱に、梅雨時期はチャック付きのポリ袋に乾燥剤をいれて保管すれば、約1年は保存がききます。
使い方は、たっぷりの水に半日〜1日かけて戻し、しっかり水気を絞って調理します。
干し椎茸と一緒で、戻し汁にも旨みがたっぷり滲み出ているので、捨てずに使うといいかも。
それではここで一品ご紹介します。
recipe
干したけのこの炊き込みご飯
<材料(2合分)>
干したけのこ 15g
米 2合
油揚げ 1/2枚
にんじん 40g
醤油 大さじ2
みりん 大さじ2
顆粒だし 小さじ2
水 適量
<作り方>
①干したけのこは一晩水につけ柔らかくしておきます。
②人参、油揚げは細切りにし、タケノコも食べやすい大きさにカット。
③洗った米と具、調味料を炊飯器に入れ、2合の目盛までタケノコの戻し水を合わせた水を入れ、通常炊飯or炊き込みモードで炊飯。
④炊き上がったら、よく混ぜ合わせて完成。
たけのこの香りと歯応えが美味しい炊き込みご飯が楽しめます。
ほかにも炒め物や煮物などさまざまな料理に使え、常温で保存できるため冷凍庫を占領しないのでオススメの保存方法かもしれませんね。
オイル漬け
下処理したタケノコをオイルに漬けて冷蔵庫に入れておくことで、約1ヶ月ほど保存ができます。
アク抜きしたタケノコを食べやすいサイズにカットし、しっかり水気を取り、消毒した瓶にタケノコ・スライスニンニク・鷹の爪・塩を入れ、タケノコが浸かるまでオリーブオイルを注ぎます。
1日漬けたらすぐ食べることもできますが、漬けたら漬けた分だけおいしさが増すので、数日置いておくのがベスト。
調味がされているので、おつまみとしてそのまま食べるのもよし、パスタや和え物に使うのも美味しいです。
それではオイル漬けのレシピを紹介します。
recipe
タケノコのオイル漬けパスタ
<材料(2人分)>
パスタ 200g
タケノコのオイル漬け 適量
ベーコン 適量
<作り方>
①パスタを茹でる。
②オイル漬けのオイルを使ってベーコンを炒めて、タケノコをさっと炒める。
③②にパスタを合わせ、味が薄ければ塩で味を整える。
オイル漬けに塩やニンニクなどが入っているので、ほぼ合わせ炒めるだけ。
炒め物やツナ缶などと和えても美味しいかも。
春の時期にしか収穫できないタケノコ。
季節問わずに楽しむためにも、少し手間はかかりますが、さまざまな保存方法でタケノコを味わえる田舎の知恵。ぜひ試してみてください!