藍の生葉で簡単染め物体験。
夏の空に映える爽やかなブルーに!
2024年の夏のYUNOSHOW TIMEで、「藍の生葉染め」を実施すべく藍の種から栽培を始めた今回のイベント。
初めての開催にも関わらず、当日はたくさんの地元の方にご参加いただきました。
しかし、最初に蒔いた種は発芽せず開催が危ぶまれましたが、2度目の種蒔きが成功し無事開催することができました。
そんな前途多難だった今回のYUNOSHOW TIMEの藍栽培から染め物体験までの体験レポートをしていきたいと思います!(笑)
種蒔き〜発芽
4月の半ばに蒔いた種は全く発芽をしなかったため、再び5月末に種蒔き。
約2週間ほどで、たくさん発芽をしました。
1度目は、種が悪かったのか時期が悪かったのか分かりませんが、再度種蒔きしてみてよかったです。
のちに知り合いに聞いてみると、新見市内で藍を育てている方も発芽率が今年は悪かったそう。
定植〜栽培
発芽した藍は元気に成長し、5cmほど育った6月中旬に定植。
まだまだ気は抜けませんが、しっかり水やりと草取りで管理していきます。
土に降ろしてあげることで、成長スピードも一層早まり、約2週間ほどで倍の大きさと脇芽が出て大きくなりました。
さらに1ヶ月経った7月中旬には、土が見えないほどまで茂り、収穫できるほどに。
今年は例年になく猛暑で雨が梅雨明けからほとんど降らなかったので、水やりが必須でしたが、迎えた8月初旬には摘みきれないほどまでに成長してくれました。
藍の生葉染め体験
藍の葉っぱを収穫&水で汚れを落とし、茎と葉っぱに分けます。
葉っぱ500gと水2500mlをミキサーにかけ、青汁を作り、ネットでしっかり揉んでしぼります。
ボールに移した青汁の中に、絹のハンカチをいれます。
染める&空気に触れさせる回数によって、色味を調整することができます。
染め物の魅力って、自分好みの色に染めることができることかもしれませんね。
完成したハンカチは、夏の青空に映える鮮やかなブルーに染め上がりました。
空気に触れさせて、変化する色はなんとも不思議。
みんな初めての体験に、不思議さと楽しさを体感されていました。
*生葉染めの特徴として、絹などの動物性の生地はとても鮮やかに染まりますが、植物性の麻や綿などは染まりにくいです。
<ここでちょっと豆知識>
藍染の歴史は古く、紀元前3000年頃には既に藍染の染織が行われていたと言われています。日本では、奈良時代に伝わり、江戸時代には着物やのれんなど身近な物の占領として使われていました。しかし、戦時中は栽培が禁止されており、絶滅の危機に瀕していましたが、徳島県の職人が密かに栽培を継続していたおかげで、今もなお親しまれている天然の染料となっています。
藍染の原料となる藍には、防虫・消臭・抗菌・紫外線防止効果、解熱・解毒・抗炎症薬としての効果、生地を強くする効果など、たくさんの効果があるようです。
叩き染め
他にも、藍の生葉を使った叩き染めにも挑戦してみました。
大小さまざまな藍の葉を布に並べて、トンカチで叩いて色付けする染め方で、難しい手順がないため小さな子供でも簡単にできる染め物体験でした。
葉によって、染まる色が違うので、仕上がりが楽しめます。
いろんな模様や形が楽しめ、何よりも簡単に染め物体験ができたので、来年の夏は藍の叩き染めができればいいなと思うスタッフなのでした。
8月も終盤ですが、藍の葉はまだまだ成長中。
種用と乾燥葉用を収穫するために、もう少し藍栽培を続けることになりそうです。