11月15日、狩猟解禁です。
この日から3月15日まで新見市でもイノシシやニホンジカの狩猟が行われます。
(※自治体から許可を得て行う有害鳥獣捕獲はこの期間に限りません)
現在、日本では野生鳥獣が増えすぎてしまい、農作物を食べたり荒らしたりするなど、農家にとって大きな問題になっています。これにより、農作物の被害額は全国で年間200億円にもなり、それに伴い耕作放棄地が増加し、野生鳥獣の住処の拡大に繋がっているそうです。
そして、ここ新見も鳥獣被害は大きな問題となっております。
私の住む地域でも、、、。
前回の狩猟期間中のことです。
近くのおじさんが仕掛けていた檻に2頭のイノシシが捕まったという連絡がありました。これから解体をするので手伝ってくれと主人に連絡があったので、私もついて行ってみることにしました。
若いイノシシが2頭。人間でいうと推定20歳くらいのイノシシだそうです。
すでに血抜き処理がされてあり、すぐにでも解体が出来る状態でした。やはり野のモノ、辺りはケモノ臭が漂っており、少し苦手な臭いでした。
ご近所のおじさん2人と主人とで、いよいよ解体が始まります。
解体をしているのを見るのは初めて、ドキドキしながら少し遠くから見守ることに。主人は何度か見たり手伝ったりした事があるそうで、わりかし平気そうな顔をして言われるがままに手伝っていました。捕まえたおじさんは、慣れた手つきでイノシシのお腹を開腹。内臓を傷つけないように慎重に慎重に解体していきます。
綺麗に血抜きをされていたためか、想像していたよりも血が流れるような解体ではない事に少し驚きました。でも、やはり生々しい光景に後ずさり、、、
解体終了間近になると近所の人たちが少しずつ集まりだし、お肉を鉄板で焼いて一杯やろうということになりました。獲れたての新鮮で若いイノシシなので独特の臭みはありません。
イノシシを捕獲し、みんなで美味しく食すことによって鳥獣被害が少しでも減ってくれると良いですね。
ちなみに、この時に持ち帰ったお肉は酢豚にしました。綺麗な赤身肉で調理がしやすかったです。やはり臭み消しをするためにお肉に生姜、にんにく、お酒で下味をしてから片栗粉であげました。あとは酢豚を作る手順で。
見た目は普通の酢豚と全く変わらない出来栄え。食べてみても、少しシワいかな?と思うくらいで臭いもなく、美味しくいただく事ができました。
都会ではなかなか経験できないイノシシの解体ショーですが、田舎暮らしをしていれば、そんな場面に出くわすことも珍しくありません。もちろんイノシシ肉は毎年食べます。苦手じゃない方は、ぜひ経験をしてみてくださいね。
聞くところによると猟師さんも高齢化が進み、有害鳥獣駆除ができる猟師さんが年々減ってきているようです。現に鳥獣被害にあっている農家さん自らが狩猟免許を取得し駆除に乗り出したという話も聞きます。今後は田舎暮らしで猟師という仕事も選択肢の一つになるかもしれませんね。