簡単作業で甘い香りを閉じ込めて。
使い方次第で、いつでも楽しめる!
9月〜10月に旬を迎える、ポピュラーな庭木の一つキンモクセイ。
開花時期には、近くを通るだけでフワッと甘い香りがし、秋の訪れを感じさせてくれます。
キンモクセイは、世界三大高木の一つに数えられる植物で、春はジンチョウゲ、夏はクチナシ、秋はキンモクセイと、庭先に植えておけば季節ごとにそれぞれの香りを楽しむことができそうです。
芳香剤などでもキンモクセイの香りの商品が出回っていますが、やっぱり自然の香りを楽しみたい!
そんなキンモクセイの香りをいつでも楽しめる方法があります。
以前、どくだみチンキ作りでも紹介したチンキ作りで、香りを閉じ込めておくことができます。
作り方はほぼ同じです。
キンモクセイチンキの作り方
<材料>
キンモクセイの花、ガラスの保存瓶、アルコール(40度以上、今回は40度のウォッカを使用)
①キンモクセイの花を採取。
※香りがピークを迎える五分〜八分咲きの時期がベスト
②虫や汚れがついているため、水でよく洗って、キッチンペーパーなどで水分を吸い取ります。
③予め煮沸消毒したガラス瓶に、キンモクセイの花を入れ、ひたひたになるまでアルコールを注ぎ、蓋をしめます。
※アルコールから花が出ないように注意してください。
④室内の冷暗所に置き、1日1回瓶を振って3週間ほど保存し、3週間経ったらキンモクセイを取り除けば完成です。
*アルコールは40度以上の度数があれば、焼酎やホワイトリカーなどでもOKです。
チンキの使い方
3週間後、キレイな琥珀色になっています。
それでは、キンモクセイの甘い香りを閉じ込めたチンキの活用方法を紹介したいと思います。
手作り化粧水
精製水で2〜3倍で薄めて、グリセリンを足してよく振って混ぜれば、手作りの化粧水が完成します。
ほのかに香るキンモクセイの香りに癒されます。
紅茶に
好みの紅茶やウーロン茶に数滴落としていただいてください。 ほんのりキンモクセイの香りがたち、いつもとはちょっと違うティータイムが楽しめます。
ルームフレグランスとして
キンモクセイチンキ1:精製水4の割合で薄めます。 スプレーボトルに入れて2週間ほどで使い切ってください。 香りが強すぎる場合や香りが薄い場合は分量を調整してみて下さい。
小さなボトルに入れて持ち歩くのも良いかもしれませんね。
日々の掃除に
雑巾を絞る水の中に、数滴入れて拭き掃除に利用してみましょう。
もともとアルコールなので、殺菌消毒をかねて、掃除をしながらキンモクセイの香りが楽しめます。
キンモクセイの香りには、心に作用するリラックス効果やアンチエイジング、抗炎症作用などがあるそうです。
日常に取り入れることで、暮らしが豊かになるかもしれません。
ぜひ、田舎の手仕事の一つとして試してみてください。