強い毒性を持つアセビ。
水で煮出すだけで、害虫スプレーが完成!
早春に穂のように小さな花を咲かせる庭木の一つ「アセビ」
家の庭先に植えられているのをよく見かけることがあるかと思います。
このアセビは、庭木の中でもポピュラーなツツジ科の常緑樹で、花のない時期は八方に青々とした葉を広げています。
なんとなく家の片隅にあるアセビなのですが、実はグラヤノトキシン系の強い毒があるのです。
この毒は、害虫退治や忌避に効果があるとして昔から利用されてきた植物で、漢字で「馬酔木」と書きますが、これは馬が食べると酔ってフラフラになるくらい毒があるという意味でもあるので、扱いには注意が必要かもしれないですね。
でもそんなアセビの毒を利用して、自然由来の農薬を作れるというのです。
今回はその作り方と利用方法について解説していきます。
アセビ液の作り方
作り方はとっても簡単!
アセビの葉一掴みを、1.8Lの水で約10分間煮出します。
展着剤(野菜にしっかりと付くように)として、石鹸10gを溶かし入れ、冷めたら布で漉します。
1〜2ヶ月ほどで使い切るといいです。
また、乾燥させたアセビでも作ることができるので、葉っぱの取り置きしておいても良さそうですね。
使い方
アセビ液は、500〜1000倍に薄めて株全体に吹きかけます。
毛虫・ハダニ・アブラムシ・アオムシ・ネキリムシなどに効果があります。
また、アセビ液を使った「アセビ団子」はネキリムシに効果大です。
アセビ液と米ぬか、つなぎに小麦粉を少々入れて1cmほどの大きさの団子を作り、天日で干したものを株の根元においておくだけ。
そのまま置いておけば、肥料にもなるようなので、一石二鳥!
さまざまな害虫に効果的なので、近くにアセビがあるなら作ってみてください。
注)アセビ液を使う際は、メガネ・マスクをするなどの対策をおすすめします
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