事前登録しておくだけで、いざという時にも安心!
「にいみファミリー・サポート・センター」
田舎といえば、おじいちゃんおばあちゃんと一緒に住んでいる3世代の家族が多く、家族だけでなく近所の人たちも面倒を見てくれるなど、みんなで子育てをしているような地域があったりします。
しかし、その一方で田舎といえども、移住や転勤などで地方に移り住む核家族が多いのも事実。
新しい土地に移り住んできて間もない頃は、頼れる人が近くにいなく急用で「困ったな、、、」ということも多いのではないでしょうか。
どうしても子どもを預けなくてはならないことも出てくるはず。
そんな「困ったな、、、」を助けてくれる保育サポートがあるのをご存知でしょうか?
保護者の方の残業や休日出勤、急用や病気など「困ったな。都合がつかないなあ。」というときに、受けられる保育サポートです。
「ファミリー・サポート・センター※」と言い、この子育て援助活動支援事業は多くの自治体で行われており、育児の援助を受けたい人(依頼会員)と育児の援助を行う保育サポーター(提供会員)が有償で助け合う会員組織で、保護者の困ったに対応してくれる強い味方です。
※各自治体で内容は違うので、お住まいの自治体でご確認ください
今回、そんな育児サポート「にいみファミリー・サポート・センター」の担当の方にお会いすることができたので、詳しくお話を伺ってきました!
にいみファミリー・サポート・センター
事務局は、新見公立大学内にいみ子育てカレッジが担っており、「依頼したい人」と「提供したい人」をつなぐサポートをしています。
平成23年から新見市が事業を開始し、令和元年度から新見公立大学内のにいみ子育てカレッジに事務局を移したことで、にこたんとの連携も相まって利用しやすくなったようです。
nami
私自身制度の存在は知っているくらいの認識だったのですが、どれくらいの利用があるのでしょうか?
登録だけの方、実際に利用されている方を含め、2023年度4月〜10月末で依頼会員は93人、提供会員は82人おられます。
利用件数としては、のべ125件。
その多くは、お子さんの送迎での利用が占めています。
ファミサポ事務局
nami
思った以上の利用がされているのですね!
お仕事の都合などで、お子さんの送迎がどうしてもできない時に代わって対応してくださるのはとっても助かりますね。
利用するにあたって、何か特別な条件などはありますか??
特別な条件はなく、依頼会員登録をしてもらうだけです。
登録は無料なので、事前に登録しておけばいつでも利用可能です。
事務局では、利用日と保育サポーターをマッチングするサポートをしており、マッチングができれば事前に対応可能な保育サポーターと顔つなぎをするので、お互いに安心して利用・提供することができます。顔見知りになれば直接依頼することも可能なので、信頼関係も築きやすくなります。
依頼人と保育サポーターが繋がりをもって、地域内で子どもたちを見るイメージをしていただけたらと思います。
ファミサポ事務局
サポート内容
nami
安心して利用できるのは本当に心強いですね!
利用する内容について詳しく教えてください。
・保育施設への送迎
・保育施設、小学校終了後や休みの時の預かり
・学校行事や冠婚葬祭に出かける時の預かり
・産前産後の手助けが欲しい時の預かり
・その他子育てを手伝って欲しい時
他にも、美容院や依頼者自身のリフレッシュをする時間での利用も可能です。
先にもお話ししましたが、利用者の多くは送迎で利用されておられて、ちょっとした隙間時間をファミサポで補うなど上手に利用されています。
また、事務局のある「にこたん」が活動場所になる事もあり、保育サポーターの方と私たちでお子さんを見守ることができるので、より安心してお子さんを預けられるというメリットもあるようです。
このサポートを受けることで、子育てのプレッシャーが軽くなったりするので、ぜひ活用してほしいですね。
ファミサポ事務局
利用料金
nami
ファミサポを利用するにあたっての料金も教えてください。
表に載っているように、1時間700円〜800円が基本料金です。
しかし、新見市では助成金制度を利用後に申請(1ヶ月単位の申請)することで、子ども1人につき1時間あたり500円の助成が受けられます。
なので、実質200円〜300円程度と家計への負担も抑えることができます。
※ただし、送迎時などの交通費は別途請求になります
ファミサポ事務局
nami
助成金が利用できるといっても、保育サポーターの方への支払い金額は最低賃金よりも低い設定なので、ボランティア精神の上に成り立っている事業ですね!
ファミサポの活動
nami
ちょっとした困りごとに地域みんなで子育てするというイメージが湧きました!
その他にはどのような活動をされていますか?
保育サポーターとの交流会を開催しています。
保育サポーターの方たちの顔を知ってもらうことができるので、いざ利用するときには安心してもらえるかと思います。また、ファミサポ通信を作成して、利用した感想なども掲載しています。
私たちも思うのですが、保育サポーターの方たちは本当にいい方たちばかりで、もっと広まってほしいなと思っています。
年に一度、保育サポーターの養成講座(計4日間)を受けることで保育サポーターになれることができます。すぐに活動できなくても、ひとまず講座を受けてみるという方もおられるので、本当に感謝ですね!
ファミサポ事務局
私自身はファミサポを利用したことがないのですが、核家族など頼れる存在がない方にとっては、とてもありがたいサポートだと思いました。
育児は休むことができません、一人で抱え込まずに誰かの手を借りながら息抜きしながら、ファミサポを上手に使って楽しい育児ができるといいですね!
私も養成講座を受けて、地域の子どもたちをいつでも受け入れられるようになりたいなと思います。
この輪がどんどん広まっていけばいいですね。