灰を利用した無添加洗剤でエコな田舎暮らし

灰は世界最古の洗剤!?
川に流れても自然に優しいエコアイテムです。

 

石鹸や洗剤がなかった時代の洗浄剤として、灰が使われていました。

江戸時代では、灰は農業用肥料・洗剤・染料・アク抜き・傷薬として暮らしに欠かせないものだったそうです。

かまどで料理をしていた昔は、灰はとても身近なものでした。

調理をした鍋などを、かまどで出た灰で洗っていたなど、物を大事にする文化が色濃く残っている時代に対応した、循環型の暮らしをしていたのだと改めて思いました。
今でいうサスティナブルな暮らしですね。

それでは、灰を使った洗剤とはどういったものか紹介していきたいと思います。

灰と水で作る無添加洗剤

洗濯や食器洗いなど、使用用途別にさまざまな洗剤が売られています。

しかし、その全てが環境にいいかと言えばそうではなく、毎日使う物だからこそ、環境にも肌にも優しいものを選びたいですね。

それでは、今回の本題である炭を利用した洗剤作りを解説していきます。

今回は、焼き芋で出た灰を使って作っていきます。

準備するもの

  • 灰(ふるいにかけたもの)
  • お湯を沸かす鍋
  • ステンレス製のボウルとお玉
  • ゴム手袋
  • 作った洗剤を入れるビン2本
  • キッチンペーパー
  • じょうご

作り方

①ステンレス製のボウルに灰を入れ、沸騰したお湯(灰の倍ぐらいの量)を回しかける。

②灰と水が分離するまで置いておく。

※分離したらすぐ使うことはできます。濃度を濃くしたければ、2〜3日おいておく

③この上澄みの液体が「灰洗剤」です!

④キッチンペーパーなどで漉し、瓶などに入れます。
ボウルに残ったペースト状の灰は、研磨剤として使えるので、口が大きめのビンに保存します。

※強アルカリ性なので、必ず手袋をして作業してくださいね。

※アルミ製の商品には使わないようにしてください。アルミが溶けてしまいます(汗)

 

簡単に、環境にいい手作り洗剤の完成です。

灰洗剤の使い方

原液は強力なので、用途に合わせて使うことが可能です。

普段の掃除などには、スプレーボトルに薄めた灰洗剤を入れておくと便利です。

基本の濃度は、水500ccに小さじ1杯の灰洗剤がオススメです!

それでは、使い方について少し紹介していきます。

食器洗いなど

灰洗剤が本領発揮するのは、油汚れ。

薄めた灰洗剤を噴霧して、しばらく置いてからすすぎます。

コンロ周りなどのひどい汚れの場合は、濃いめのものを吹きかけてしばらく置き、拭きあげれば綺麗に落ちます。

また、濾す時にできた灰の研磨剤でこするのも効果的です。

テーブル汚れや台所シンクの水垢取りなどにも。

洗濯物

洗濯の場合、30リットルの水に灰洗剤の原液を大さじ1程度入れて通常洗いするだけ。

水によく溶けるため、すずぎ1回でも利用でき、水の節約にも。

汚れが気になる部分には、原液を15倍に薄めた灰洗剤をあらかじめスプレーしておくと汚れが落ちやすくなます。

皮脂汚れは灰洗剤(アルカリ性)と反応してより汚れが落ちやすくなるので、つけ置き洗いがオススメです。

 

園芸の殺虫剤

薄めた灰洗剤を園芸にも活用できます。

植物の葉にスプレーすると、アブラムシやカメムシなどの虫除けや、うどんこ病などの病気の予防にもなります。

 

灰洗剤、いかがでしたでしょうか?

作り方も簡単で、家中の掃除に使えるのはとても便利!なのにエコで経済的!!

江戸時代は、各家庭のかまどに残った灰を買う「灰買い業者」や、灰を売買する「灰市」、さらには「灰の問屋」もあったなど、灰が売り買いされていたのですが、今の時代は灰を手に入れるのも難しく、、、

薪ストーブや薪風呂がある家であれば、常日頃から灰は入手できると思います。

そうでない方は、BBQやキャンプなどで出た灰は捨てずに、貯めておいて、灰洗剤をつくるとといいのかもですね。

漉した灰洗剤は、ビンに詰めて冷暗所で保管できるそうなので、ぜひたくさん作って、日々の掃除などに役立ててみてください!

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