自然に囲まれた暮らしを楽しみたい!
人の温かさに触れ、思い描く田舎暮らしを求めて。
2023年4月に地域おこし協力隊として、岡山県新見市へ移住して来られた三浦美子さん。
コロナをきっかけに暮らしが一変し、自分の暮らしを見つめ直す時間ができたことをきっかけに移住を決意したそう。
田舎に移住して数ヶ月、そんな三浦さんの今の暮らしについて聞いてきました!
移住のきっかけ
nami
都会から新見市へ移住したきっかけについて教えてください。
もともと都市部で観光業界の仕事に携わっていたのですが、コロナで生活が一変。仕事がなくなったり、環境が大きく変化したため、自分の暮らしを一から考えることになったのが最初のきっかけでした。
考える中で、緑のある所でゆっくり生活したいという憧れを抱くようになり、漠然と移住したいと思うように。
そこで、仕事を軸にどんな制度があるのかをいろいろ調べているときに地域おこし協力隊という制度を知り、新見市なら観光業界で働いていたことが活かせる仕事と自分の憧れる田舎暮らしができるのではと思い、新見市へ移住してきました。
三浦さん
田舎暮らしを始めてみて
nami
憧れだった田舎暮らしが始まって半年経ちましたが、どうですか?
今は、市街地に住んでいるので「ザ・田舎暮らし」とは少し違いますが、山に囲まれた土地に住むのは初めてで、毎日車でいろんな所を走って、新たな発見ができるので毎日が新鮮でとても楽しいです。
満員電車で通勤していたことを思えば、今は心身ともにリラックスして生活できていると思います。
今年の夏は新見市で初めて過ごしたのですが、とても涼しくてびっくりしました。これから迎える雪のある暮らしも楽しみにしています。
三浦さん
nami
都会に比べ、ゆったりとした気持ちで過ごせるのは大きな違いですね。
田舎というところで、新見市に来てどんな印象でしたか?
来てすぐ感じたのが、人が温かいというところ。
まず、新見市のことを知ろうと思って、山の中まで分け入って道がなくなるようなところなど、いろんな所を車で回っているのですが、行く先々で出会う人の温かさに感動しました。
この先の道がどうなってるのかだったり、この地域の暮らしのことだったりを周辺で農作業をしている人や自宅の人へ急に話しかけても、心やすく教えてくれます。
中には自宅へあげてくれ、話を聞かせてくれるなど、人の温かさをとても感じました。普通だったら、怪しむと思うのに一度も邪険にされることもなく、迎えてくれるのが嬉しかったので、新見に来て良かったなと思っています。
三浦さん
nami
確かに、初対面の方と話をしていても前から知っているかのような親しみ感がありますよね。
ちなみに、都市と新見での暮らしのギャップみたいなものはありましたか?
もちろん街の規模感の違いはありますが、新見市の外の生活圏が遠いこと。
たとえば、私は倉敷市や米子市は「1時間半もかかる」「遠い」と感じるのに、新見の方は「1時間半しかかからない」「近い」といわれます。
都会ではすぐそこにお店があり生活圏が近くて便利だったので、新見の方の生活圏の遠さ・広さの感覚の違いに驚きました。
でも、車で移動できる自由があったり、多少の不便さも田舎暮らしの醍醐味かなと思っています。
三浦さん
人の温かさに触れて
nami
都会と田舎の暮らしの違いをいろいろ体感されているかと思うのですが、移住のきっかけの一つでもあった仕事(地域おこし協力隊)について少し教えてください。
地域おこし協力隊として、観光振興を目的に新見市の観光資源を掘り起こして、新見市内外からも人が来てもらえるようなイベントの開催などを行っています。
新見市はいわゆる観光地ではないので、違う切り口で新見ならではの魅力を発信していきたいと思っています。
もともと話しかけるのが好きで、旅行に行ってもいわゆる観光地はあまり興味がなく、その土地ならではの暮らしだったり、地元の人しか知らないような場所を見たり聞いたりするのが好きというのもあり、そういった新見市の魅力の掘り起こしができたら良いなと思っています。
三浦さん
nami
ガイドブックには載っていないような観光巡り楽しそうですね。
活動をする上で、三浦さんが大事にしていることはありますか?
人の魅力が一番大事だと思っています。
自分が旅行に行った時も、あそこにもう一度行きたいと思った時、あの人に会いたいと思うことでした。
地域資源も大事だけど、人を核にした資源を発掘していきたいです。
自分自身が新見に来て温かく迎えてもらったように、みんなに知ってもらいたい会ってもらいたいと思ってもらえるような人の魅力を知ってもらいたいですね。
三浦さん
nami
人の魅力を軸にした活動をしていくということなのですが、具体的にどんな活動をしているのでしょうか?
市外の人に知ってもらいたい・見てもらいたい・体験してもらいたいなど、都市部と農村部の交流を持たせるのを基点にした活動をしています。
最近では、「自然や農業」をキーワードにしたイベントを開催しました。
新見を知ってもらうために農業体験を企画したのですが、都市部からたくさん参加していただき、新見では当たり前だけど都市部の人にとってはとても新鮮な時間だったようで、とても楽しんでもらえました。
農業体験をする場はあまりないので、「新見で出来る!盛り上がっている!」という雰囲気を作って、広がっていったらなと思います。
今まで新見の人でも気付かなかったような事をもっと掘り下げて、それを核にして市外の人に楽しんでもらい新見を好きになってもらい、交流が深まれば良いなと思っています。
三浦さん
自分サイズの田舎暮らしを求めて
nami
新見市で田舎暮らしをはじめてみて、ここは自分に合っているなと感じる事はありますか?
今は市街地に住んでいるので里山暮らしという実感はあまりないのですが、便利さを優先した暮らしでも、やっぱりゆっくり生活できていて、車で自由に移動できて便利というのが良いなと思っています。
あと、新たな発見や新たな出会いが増えるのも楽しいです。
三浦さん
nami
お話をしていても、三浦さんの田舎暮らしのワクワク感がとても伝わってきます!
まだ田舎暮らしは始まったばかりですが、今後こんな暮らしがしたいなど理想はありますか?
いわゆるポツンと一軒家のような、里山暮らしに憧れています。
周りに家がなくて、人がいない自分だけがいる空間。周りの音や自分が出す音を気にせず、カーテンを開けっぱなしにして、縁側でゆっくりコーヒーを飲んだり、家庭菜園をしたり、できれば高台で景色を見下ろすような立地で暮らしてみたいと思っています。
ただ、いろんな所で話を聞く中で実際の暮らしは、動物の被害があったりなど、なかなか一筋縄では暮らせないという事も事前に知ることができたので、憧れを持ちつつも自分サイズの田舎暮らしを見つけていきたいですね。
三浦さん
自分の理想とする田舎暮らしを日々探している三浦さん。
いろいろな場所や人との交流を深めながら、便利さこそ違うけれども、田舎のゆったりした時間や人の温かさに触れ、田舎の魅力を体感されているようです。
まだまだ始まったばかりの田舎暮らし、どんな暮らしが待っているのかこちらもワクワクしますね。
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