新見市の様々なシーンで目にする「木育」の言葉。
このムーブメントの中心にいる「にいみ木のおもちゃの会」はどんな人が支えているのでしょう?!
このまちで活躍する人を皆さんと一緒に探しエールを贈る「勝手に、にいみアワード」。
3人目は、「にいみ木のおもちゃの会」の影の立役者、稲岡淑子さんです。
心豊かに育ち暮らせる持続可能な循環型のまちづくりを目指して、活動されている「にいみ木のおもちゃの会」。
「稲岡さんが事務局として的確に動いてくださることにより、広く市民の皆さんに場を提供することができているので、本当にこの町にいなくてはならない存在」と、会のメンバーの方から推薦がありました。
市内外で小さな子どもから大人までが楽しめる木を使った場づくりをしている、、といっても、
実際に、どんな活動を、どのような想いでなさっているのでしょうか?
また、その運営の裏側とは、、、?
稲岡さんご自身が日頃どのような活動をなさっているのか伺ってきました。
子どもに関わる仕事を通して
稲岡淑子さんは、倉敷市出身。結婚を機に新見市へ。
nami
また、株式会社新見ソーラーカンパニーという会社でも勤務しています。この会社では2019年度からCSR活動(社会貢献活動)の一環として、⼦どもたちの夢を応援する作文コンクール「ドリームチャレンジャー」を実施しています。最優秀賞、優秀賞を受賞した子どもたちへ、作⽂に沿った夢の応援のお⼿伝いをさせてもらっています。
どちらの仕事も、色んな事にチャレンジできたり様々な経験をさせていただくことができ、とても勉強になっています。この経験を生かして、自分自身スキルアップしていきたいと思っています。
稲岡さん
立ち上げから事務局として携わる
nami
私自身、会の⽴ち上げ当初、新⾒に来て間もない頃で、新⾒で知り合いが少なかったんですが、「⽊育」というキーワードを通して、たくさんの友達やいろんな繋がりもできました。このことは私自身、新見で生活していく上でとても心強く大切な宝物となり、今では新見の魅力を日々感じながらとても楽しく生活しています。
それから活動に関わっているうちに、東京おもちゃ美術館という多世代に向けた体験型の美術館があるんですが、そこが運営している認定NPO法人で取れる認定資格「おもちゃコンサルタント」を取得しました。赤ちゃんの成長・発達とおもちゃの関わりから、お年寄りのリハビリ、ヒーリングおもちゃまで、幅広い視点でおもちゃを捉え、伝えていくのがおもちゃコンサルタントの役割です。
昨年(2019年)6月に、任意団体から一般社団法人に改めて、活動をしています。
稲岡さん
nami
いろいろなアプローチの仕方がある木育の魅力は「つながり」
nami
様々な職種で活躍している方々が木育活動の基盤を⽀え、知恵や力を出し合えるのもこの会の魅力だと思っています。活動は、幅広い世代の方々に、“木育”を通して新見の魅力を発信する「森のゆうえんち」が大きなイベントです。また、木を使ったワークショップをしたり、「杜の忍者になろう」(木育自然体験)などを、市内外で幅広く行っています。
木育って、いろんなアプローチの仕方があるところがいいなと思っています。木のおもちゃで遊ぶ経験が子どもたちの豊かな育ちに繋がっていったり、森林を守ることと自然環境について考えることが密接にかかわっていたり、木材を利用してものづくりを楽しむことが地域活性化に繋がっていったり。そして、⽊育で⼈と人とが繋がっていくのが一番の魅⼒です。
稲岡さん
nami
つい先日、木育についての記事を書かせていただいて、木育や木などに関心が高まっていたところでした。
木のツールを通じて、幅広い人へ良さを伝える
nami
一つ目に、新見は86%以上が森林を占めているのですが、日本全体として植える、育てる、伐る、使うという山の保全が適切におこなわれてなくて、山の機能が果たせなくなってきているという現状を、木育活動を通じて、学びました。木材利用が進めば、山(新見)を守る=中山間地域(新見)の活性に繋がっていくのかなって、自分の中で地図が描けたから、わたしたちは木の良さを伝えつつ、その先に見えるものを思い描きながら活動をしています。
二つ目は、性別・年齢を問わない活動にしていきたいです。今現在、子どもたちを対象にしたイベントとしては周知されているのですが、1人でも、ご夫婦でも、ご年配の方でも、全ての人が気軽に参加してもらえるような、空間作りを目指しています。
新たな取り組みとして、会に所属している有志メンバーで、木育を通して地域とのつながりをより深めていくための勉強会をしています。いま、メンバーは⽷ノコにハマっていて、特訓中です。⽷ノコを使った⼤⼈も楽しめるワークショップも提供できたらと思っています。
稲岡さん
nami
木育という活動から、いろんな人との繋がりができ、事務局として活動を支えながらも、ご自身が楽しみながら活動ができているのってとても素敵です。
新見の資源ともいえる木を使った活動をすることにより、木への関心が高まるだけでなく、まちの活性化にも繋がっていってほしいですね。