実家の畑でできたコンニャク芋で母と共に自家製コンニャク作り!
年末、新見に隣接する新庄村にある実家に帰省した際に、畑でできたコンニャク芋を使って母とコンニャクを作りました。実家ではここ10年ほど畑にコンニャク芋を植え続けていましたが、なかなかコンニャクを作るに至らず、実は今回が親子揃って初めての挑戦です。
さてさて、上手にコンニャクは出来上がるのでしょうか、、、
コンニャクとは
コンニャクはコンニャク芋からとれるコンニャクマンナンという多糖を糊化し、水酸化カルシウム水溶液などのアルカリ液を用いて凝固させた食品です。
日本以外では中国やミャンマー、韓国などのアジア各国で食されている食品ですが、近年では和食ブームとともに低カロリーの健康食品として欧米にも広がりつつあるようです。
コンニャク豆知識
しらたきは関東でコンニャクを小さい穴から押し出して細い糸状に製造したコンニャクのことを言い、それに対して関西では板コンニャクを細く切って糸状にした物を糸コンニャクと呼びました。しかし、現在では糸コンニャクもしらたき方式で製造するようになり、東西問わず白いものがしらたき、こんにゃく色のものを糸コンニャクと呼ぶそうです。
そして、おそらく皆様が思い浮かべるこんにゃく色ダークグレーはヒジキなどの海藻を付加した色で、純粋なコンニャクの色はむしろしらたきの方、ライトグレーなんです。わざわざダークグレーに色付けするのは、昔コンニャク芋を皮ごと擦り下ろして製造されていた頃の名残だそうですよ。
コンニャク芋の栽培
原料であるコンニャク芋はサトイモ科の植物で種芋は暖かくなった春に植えます。
さつまいものように手間のかからない作物で空いた畑に植えておけば簡単に育てる事ができます。
種芋の大きさにもよりますが、2〜3年ほどで立派なコンニャク芋が育ちます。収穫は秋頃で、霜が降るまでには掘り起こし、収穫したら一度天日で干します。天日で干せば干すほど痛みにくいそうです。
その後はダンボールに入れ、私たちの地域は寒いので室内の冷蔵庫の上で保管しています。以前、冷蔵庫の上に保管したまま3年以上経ってしまった芋が臭いにおいを放つお化けのような花を咲かせました、、、。何とも生命力の強い芋ですが、、、気味が悪いので、なるべく早く調理することをオススメします(汗
生コンニャク芋から作るコンニャク作りスタート!
では、いよいよ自家製こんにゃく作り、スタートです。
RECIPE
自家製こんにゃく
材料
コンニャク芋(正味) 1㎏
水 5000~6000cc
(※ミキシングの時はぬるま湯、煮る時はお湯を使うと早く出来ます)
炭酸ナトリウム 25g
炭酸ナトリウムを溶かすお湯(ぬるま湯) 100~180cc
作り方
STEP1:コンニャク芋を茹でる
水でコンニャク芋を綺麗に洗い、適当な大きさに切ります。
大きな鍋で水から竹串が通るくらいまで茹でます。
茹でた芋の皮をむき(スプーンでこそぐと綺麗に剥けます)、正味1kgを計ります。
STEP2: 水と攪拌
ミキサーに茹でた芋と分量の水を少しずつ入れ、なめらかになるまで攪拌します。家庭用のミキサーだと一度に入りきらないと思いますので何度かに分けて行います。
ミキサーにかけ終わったら大きな鍋に全てうつし、残りのぬるま湯を少しずつ入れ、最初はしゃもじで後半は手で、芋と水が馴染むまでしっかりと混ぜます。
もったりと重たく、耳たぶくらいの硬さになればOKです。硬いようなら、分量外の湯を足して下さい。
30分、休ませます。
寝かしたコンニャクに今度は炭酸ナトリウムを溶かしたお湯を入れ、糊状になるまで練り込みます。手が荒れることもあるので、手袋をして混ぜるといいです。
水と混ぜた時より、だいぶ緩くなっています。
今回は丸いコンニャクなので、お椀で丸く整えながら沸騰した鍋へ入れ、茹でていきます。
綺麗な丸になるよう、しつこくお椀を廻して形を整えています(^^;
四角いこんにゃくを作る場合は、バットに詰めてしばらくしてから切って茹でてくださいね。
ここで白かった生地もライトグレーのコンニャク色になってきました。
茹で上がった後は鍋ごとそのまま冷まします。
保存する時は、茹で汁と一緒に保存しますよ。
自家製コンニャクが完成!
出来たコンニャクは、刺身とキンピラに調理して美味しくいただきました。
初めて作りましたが、難しそうなコンニャク作りも工程としては案外簡単でした。ただ、硬さのあんばいが素人では難しかったです。そして、混ぜる工程はかなり腕の力が必要になってくるので、何人かで集まって作れば力が分散でき、ワイワイと楽しく作れそうですね。慣れてくれば、自分好みの硬さのコンニャクが作れるようになるかもしれません。
メイドイン我が家。
こんな風に我が家の畑から自家製コンニャクを作れるのは田舎ならでは!
果物や果汁を添加すれば、新見らしいアレンジコンニャクも作れそうですね!