移住体験談Uターン「仕事を通じて地域貢献」

活躍できるうちに地元へ帰り、人との繋がりを作りたいと49歳でUターン。
自分の職歴を活かし、新たな動きを仕掛ける移住者さんをご紹介。

今月のニミログの記事テーマは、「移住者のリアル」。
第3弾となる本記事では、遠隔地で転職活動を行い、2018年2月に岡山県新見市へUターンされた児谷和徳さん(岡山県新見市出身・ 現51才)の移活や今の暮らしなどをご紹介します。

学生の頃から最終的には地元へ帰ってこようと考えていた

yukimi

Uターンしようと思われたきっかけなどはありますか?
私の場合は、大学進学のタイミングで新見を出ているのですが、自分が長男ということもあり、最終的には生まれ故郷である新見へ帰ってこようと、ずっと思っていました。最初の就職も新見へ戻ることを意識して会社選びをしましたし、転職後も中四国を中心に10回は転勤をしながら子育てをしたのですが、妻には“いつかは新見へ戻る”ということをずっと伝えていました。だから、きっかけがあったというより、いつどのタイミングで帰るかを計っていたという感じですね。

児谷さん

yukimi

戻るタイミングというと?
帰った後の交友関係や生活のことを考え、Uターンするなら50歳が目安だと考えていたんです。定年後の帰郷では、年齢的にできることも少なくなりますし、知り合いもいない。地域との関わりもどう作って行ったらよいかわからないだろうな、と思っていたんです。なので、まだまだ仕事ができるうちに新見へ戻り、何か仕事をしながら人とのつながりや、自分自身の暮らしを作っていきたいと考えていました。

児谷さん

yukimi

すごい計画的なUターンだったんですね。実際どのように話を進めたのですか?
Uターン前は、埼玉に住んでいたのですが、前述したように、妻にはいつかは新見へ戻ることを伝えていたので、その辺りはスムーズでした。
ポイントは仕事。
実は、前職で仕事の目処がつくとわかった時があったんです。その時に、とりあえず勤務地は岡山市内などでもいいから、とにかく岡山県に戻れるようにと転職活動をすることにしました。
そして、東京で開催された転職エージェント主催の就職相談会へ行ったところ、「たまたま」が、起りまして。
希望条件に特に業界は指定しなかったのですが、岡山県南のガス会社ばかり3社を提案していただいたので、軽い調子で新見にあるガス会社(現在の勤務先)を話題に出してみたんです。そうしたら、応対された担当者さんがよく知っていた会社だったので、直接繋いでくださったのです。

児谷さん

笑顔でインタビューに応じながら、資料用写真を探してくださる児谷さん

「地域を盛り上げる」新たな仕事に挑戦

yukimi

なるほど! 今の職場に結びついたのは偶然の出来事だったんですね!
実際どのようなお仕事をなさっているのか教えていただけますか?
今の会社の社長からは、新見エリアの活性化に繋がる取り組みをやってもらいたいと言われています。前職は、求人やブライダルの業界で、情報誌やウェブメディアの企画・営業や関連する新規事業の立ち上げを行っていたので、それらの経験を活かす形で仕事をしています。具体的には私のために「新見エリアサポート室」という新しい組織を設置してもらい、新見市初の月刊フリーペーパー「にいみいろ」の発行や、民間で就職マッチングを行う「はたらくサポート新見」などをはじめています。

児谷さん

yukimi

わー! 戻られてすぐに事業立ち上げなさったんですね!
お仕事についてもう少し教えてください。
人生の中でやろうと思っていたこと「地域を盛り上げる」を、仕事を通じてダイレクトにやらせていただける会社、社長に出会えたことを本当に有り難く感じています。現状に関して言えば、先ほどご紹介した2つの事業を担当しているほか、事業所横断的な立ち位置で、グループ内の様々なプロジェクトにも参画し、社内整備的な業務にも取り組んでいます。

児谷さん

2018年8月創刊のフリーペーパー。Iターンして半年後には成果が形になっている

日常に楽しみを。休日は奥さんと一緒に農作業

yukimi

プライベートはどんな感じなのでしょうか?
家は市街地から10km程離れた小さな集落。近くに畑があるので、最近は農作業に精を出しています。両親もまだ野菜作りをしているので、私は妻と新たに畑を開墾し、変わった品種のものも含めて20種類ほど育てています。ただ、最近は出荷をしてみたいというモチベーションがでてきました。妻の実家が香川でしいたけ作りをしているので、習いながらはじめてみようかな〜なんて考えています。

児谷さん

yukimi

プライベートでも新しいことをはじめるんですね!
ライフスタイルとしては、ほとんど家か職場にいる感じですか?
そんなこともないですよ。元々アウトドアが好きなので、キャンプや登山に出かけることもありますし、同僚とゴルフに行くことも。でも、明らかにレジャーに行くよりも日常で楽しみを見つけることの方が多くなりましたね。最近だと、「新見走ろう会」のメンバーの皆さんと一緒に、市役所から千屋温泉までの道のり33kmを走りました。朝の7時に集合して昼12時頃に到着するマラニックでしたけれど、ワイワイ楽しかったですし、温泉のあとのビールは最高でした。

児谷さん

山々に囲まれた美しい谷に住む。ここから職場へは車で約15分

 

心がスーッとなる気持ち良い町で、働き・暮らす

yukimi

いや〜アクティブで実行力が高いんですね〜。
移活中の人に何かアドバイスはありますか?
Iターンにしろ、Jターンにしろ、Uターンにしろ、遠隔地から転職しようと思った時、職安の情報だけではわからないことがあるかと思います。実際に自分も必要な情報が得られなかったので、いくつもの転職エージェントに登録して仕事探しをサポートしてもらいました。「はたらくサポート新見」は、新見エリアに特化した転職エージェントですので、移住する上で、職探しをなさっている方も、気になる事があったら気軽に相談して欲しいですね。そもそも自分自身がその立場の時に不安だったので立ち上げた事業。同じような方の迷いや悩みが少しでも解消できるようなサービスでありたいと考えています。

児谷さん

yukimi

それは、移住希望者にとって心強いです!
児谷さんが思う新見で働くことの魅力がありましたら、教えてください。
まずは、みなさんが気になさる経済面の話を。
都心部で仕事をするよりも収入は減ります。これはほとんどの確率でそうです。ただ、同時に日常的な支出が減る可能性が高いため、総合的に考えると、極端に生活が苦しくなるようなことはないと思います。
また、何より自分が1番実感しているのは、ストレスが全然違うということ。これは仕事上もだし、日々の生活を通じて感じていることです。緑豊かで空気も澄んでいて、夜空を見上げれば星がとても綺麗で、気持ちがスーッと楽になる場面が増えました。
自由な時間が増えた分「自分たちらしい」生き方が少しずつできているように感じますね

児谷さん

yukimi

住む場所が変わると、ライフスタイルがガラッと変わりますよね〜。
本当、立地的に非日常的な楽しみを求めても難しいですしね。余暇の過ごし方も変わり、結果的にお金がかからない暮らしになりました。一昨日なんかも星空がとっても美しくて、あぁ、帰って来てよかったな、としみじみ感じました。

児谷さん

yukimi

あぁ、なんだかわかる部分があります。これからのビジョンがありましたら教えてください。
素晴らしい環境にある自分の生まれ育った町の数十年後の姿をただ指を咥えて見ているのではなく、何か自分も寄与したいと思い、この町に帰ってきました。考えていた以上の形でUターンができ、非常に充足感があります。これからも会社のビジネスとして地域貢献をして行くのはもちろんのこと、仕事を通じて新見のキーパーソンと繋がり、地域の皆さんと協力し合いながら、豊かな人生を送っていきたいですね。

児谷さん

写真に写る2倍の面積の畑で奥さんと野菜作りをなさっている

ライターより1言

新見に戻られてまだ1年半の間に、新たな取り組みを始め、そして、現在進行形でまた新しい事業を手がけてらっしゃる児谷さん。

どうしてそんなに色々な事ができるのかと、日々心がけていることをお尋ねしたら、「家族と仕事のバランスを大事にすること」とのお話でした。

実は、児谷さんは奥さんと本当に仲が良く、どこに行くのも2人で一緒に動かれるそうです。お仕事で成果が出せるのも、ご家族との関係性あってのことなのかな、と、若輩者ながらインタビューを通じて感じていました。

児谷さんのように、人生を通じてのやりがいや、将来住む場所について、日頃から家族と話をしておくことが、充実したUターンライフを送れるために大事なことなのかもしれませんね。

 

\ CHECK /
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