もりくらす / トイレをつくる_話02

話01より、法律や環境やコンセプトを考えて、さらに検討を進めたいのが

容易に移動できる囲われたバイオトイレ

ということで、どんなもが作れそうでしょうか。

デメリット

バイオトイレの主役はし尿を分解してくれる微生物たち

自作で作られるバイオトイレで用を足した後におがくずや、米ぬか、落ち葉や土などをかけてあげるのは、この微生物たちがたくさん住んでいて、し尿の分解を早めてくれるためです。

そして、この微生物たちは空気がないと活発に働けないので、彼らが元気よく働いてくれるために定期的な攪拌作業、

分解中のし尿と有機物をかき混ぜて空気を送ってあげる作業 が必要です。

この作業を怠ると、匂いが出たり、分解が進まないのでとても大切な作業になるわけですが、

し尿と落ち葉などの有機物が混ざったものはとっても重く、

また処理方法によっては匂いもあるし、

なにかと大変な作業になります。

この作業はできるだけ避けたい。。

ということで、仮設トイレを作るエンジニアである大学時代からの友人に相談してみました!

オーダー

  • 簡単に動かせる
  • 垂れ流しのない
  • バイオ仮設トイレ
  • 攪拌作業できるだけなし

自作で作るのにアドバイスください!

とざっくりと聞いてみたところ、

友人:つくれるよと思うよ!でも本気!?

とお返事くれたので引き続き相談すると、電気と水は確実に要るとのこと。

電気はポータブルバッテリーやソーラー発電で賄えそう。

畑の環境を再確認すると、畑のすぐ側に地目が原野の場所があり、昔使っていた水場もある!地主さんに仮設トイレを置いても良いかお尋ねしたところ、いいよ!とお返事をいただき、その場所での設置検討を進めることになりました。

仮設トイレ設置の3ヶ条

1.システム

畑は借りている土地で近くに農業用貯水もあり、法律的にも「放流させない」ということがポイントになるため、

し尿を土壌に直接染み込ませないことがトラブル回避!

アイデアとしては、便槽をさらに土などの有機物が入った容器で囲って、その土にし尿を染み込ませるという方法。

市販のバイオトイレに土壌に染み込ませるタイプものがありますが、それを地中からごそっと土ごと掘り起こしたイメージでしょうか。一度の利用回数が多い場合には汲み取りが必要になってしまいますが、液体は自然に土に染み込み、攪拌作業なしに土の中の微生物が徐々に染み込んだし尿を分解してくれます。

2.見た目

トイレの本体については

便器や内装は明るく、清潔感があること!

というのが大切らしく、外部の人に使ってもらう機会がある場合、

食べ物を取り扱っている場所ほどトイレの清潔さに対する目が厳しくなるのだとか。

自分で使う快適性も考えると、便器や清潔に囲われた空間があるととても使いやすいですね。

3.ポジション

さらに仮設トイレエンジニアのプロ曰く、

一番アクセスの良い所、行きやすい所に設置すること!

そうでなければ、せっかく設置したトイレでも使われなくなってしまうのだとか。

設置の候補場所は3箇所があり、まずは水場から水を汲み上げるポンプの動作確認、そしてアクセスの検討です。

設置予定の土地は草や木が生えているワイルドな場所ですが、トイレに行くためだけに草刈りが必要な場所は手間が増えてしまい、メンテナンスが億劫になり、使わなくなる原因になります。

電力量計算の3ヶ条

なんとなくアイデアがまとまってきたところで、必要な電気量の確認。

トイレに使う機械全体の必要電力量を計算して、ソーラー発電ならどのぐらいお金がかかるか、ポータブルバッテリーならどのぐらいで賄えるかを考える材料にします。

1.使用容量

1日でどのぐらいの量の電化製品を使うか

例えば、500Wの電化製品を1日で30分使う場合

1日で   500[W] × 0.5[h] =250[wh]

そして、悪天候などでソーラー発電ができない場合などを考えると
例えば3日間発電できないとして、
250[Wh] × 3[日] =750[wh] 1日で750[wh]発電できる日照やソーラーパネルの電力が必要になります。

2.蓄電容量

バッテリーの使える容量は一般的に70%までと考える

例えば、750Whの電力量が必要な場合、

750[Wh] × (1÷0.7)[倍] ≒1,072[wh]

の容量が必要で、例えば12V、200Ahのバッテリーを使う場合

12[V] × 200[Ah] = 2,400[Wh]

できると考えます。

3.発電容量

何ワットのソーラーパネルを使用するか

ワット[W]は電力のことで、例えば、

250Wのソーラーパネルを使って、4時間の日照時間がある場所に設置すると仮定すれば、

1日で   250[W] ×4[h] =1000[wh]

の電力量が得られます。

この計算をそれぞれすれでば、トイレのシステム全体を動かすのに必要な電力量とそれを賄うのに必要なバッテリーの容量、ソーラー発電をする場合は、パネルの容量や枚数、バッテリーを決めることができ、必要な予算の計算がきます。

ソーラ発電にする場合はソーラーパネルの他に、チャージコントントローラーとDC/ACインバーター、ケーブル類が必要なため、それらの容量や予算の計算も必要になります。

さて、どんなおトイレができるでしょうか。

話03につづく。

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