移住を考えるとき、地方にある空き家を活用した古民家カフェや民宿、ゲストハウスなどを経営してみたいとお考えになる方も数多くいらっしゃるかと思います。
自宅の余っている一部を宿泊施設として提供したり、空き家を安く譲り受けリノベーションを行いゲストハウスなどの宿泊施設にするといったこの方法は、都会で家や土地を購入することに比べると、はるかに安く手に入れることができるので、地方でも行いやすい仕事の1つと言えます。
しかし、せっかく開業をしても、集客をしなくては、誰にも知られないことになります。ましてや都市部に比べて人の出入りの少ない田舎となれば尚更です。
旅行会社と提携、旅行雑誌への掲載などをすることはもちろん、インターネットを活用した集客は今や必要不可欠な時代といえます。
2020年の東京オリンピックに向けて観光産業は日本経済を支える主要産業として今大変注目されており、さらにここ近年は外国人観光客の宿泊地が都市集中から地方へ分散されてきているというのです。その理由と対策についてもう少し詳しくお知りになりたい方は、是非こちらの記事をご覧ください。
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地方の宿泊施設はインバウンド誘致に注目!
http://nimmi.jp/niimiwork0706/
今回は、そんな地方を訪れる外国人観光客をターゲットにAirbnbを活用し、新たな挑戦を始めた新見のまちの“ペンションオーナーご夫妻”を取材しました!
市街地から車で30分、場所は新見市哲西エリア。広大な田園風景を抜け、小高い丘を登った森の中にこのペンションがあります。
ここのオーナー富田ご夫妻は、5年前に大阪から新見へ移住された”移住者さん”。
古民家経営をしたいという想いで近畿地区周辺の物件を探していたところ、なかなか希望する物件に巡り会えず・・・少し範囲を広げ岡山も検索してみたところ偶然この物件に出会い、新見への移住を決断されたのだそうです。
移住後は、水回りと電気系統の工事をのぞいて全てお二人で改装。
ペンション経営をスタートしたばかりの頃は、全く新しい土地に見ず知らずの人・・・当然のごとく経営はマイナスとなります。そんな最中、ランチに訪れる(日中はカフェとしてオープンしています)お客様が次々に応援をしてくれるようになったんだそう。口コミの宣伝に加え、チラシのポスティング、ホームページ制作や集客に関するアドバイスまで幅広く協力してくれたのだそうです。
「私たちパソコンや携帯などあまり得意じゃないの・・・」と顔を赤らめたお二人でしたが、今では応援してくれるお客様に背中を押されながら、館内のWi-Fi整備、FacebookやInstagramを使った情報発信も行っておられます。そして、宿泊業に携わる友人からもらったアドバイスがきっかけとなり2017年1月にAirbnbを活用した外国人観光客の集客を開始!もともと旅行好き、サーフィン好き、アウトドア派のお二人。実はハワイに移住したいという想いも持たれており、海外の方との交流に大変興味をもたれていたこともAirbnbを始めた理由の一つにあります。
さて、その後の結果は・・・?!
なんとAirbnb登録月から早々に予約が入り始め、現在はおよそ月1回のペースでコンスタントに外国人観光客の受け入れを行っておられます。宿泊者の国籍もバラエティーに富んでいて、過去にはドイツ、アメリカ、ニュージーランド、オーストラリア、台湾、韓国、中国等からのご利用があったんだそう・・・。そのほとんどが広島からの経由地として新見に宿泊されるようで、まさしくこうした事実は長期休暇を利用し日本の地方を周遊する外国人の増加現象を裏付けてくれています。
問題はコミュニケーションと言いたいところ・・・
ですが、言葉の壁はお二人にとって全く問題になりません。会話に困ったときは相互に翻訳アプリを活用します。今はスマートホンさえあれば容易に外国人と会話できる時代。本当に便利な時代ですよね♪でも・・・どうしても困ってしまった時は、新見のまちに暮らすお友達にヘルプを求め通訳をしてもらっているそうですよ!
自身も旅行好きだからこそわかる旅行者の目線・・・。
ペンションnoahを訪れる旅行者一人一人の旅のワンシーンを想像し、そこに想いを馳せながら時間(とき)を分かち合う・・・そんな“富田流のおもてなし”がとても印象にのこりました。
「自身も同様に旅の途中・・・」
きっと、そんなお気持ちをお二人が一番感じていらっしゃるのかもしれません。
ペンションnoahホームページ:
http://pension-noah.com/