田舎暮らしを始めて素敵な古民家に住むことになったのは良いんだけど“神棚”をどうしたらよいかしら?というお話を聞くことがあります。田舎の古いお家によくある“神棚”。どう付き合うのが良いのでしょうか。
私の家は築100年以上の古民家で、天井が高く作られてある奥の間に神棚が祀られています。
実家にも神棚があり、神棚は小さな頃から身近な存在でした。
しかし、都会暮らしの方から見ると神棚はあまり馴染みの無い存在かもしれませんね。
都会から移住された方から神棚をどうしたら良いか分からないと聞くことがありましたので、少し調べてみました。
前の住人の神棚がそのまま、、、
古民家を購入した時、神棚がそのままだったということも多いのではないでしょうか?
自分の神棚として新しく祀る時、または神棚をやめる時、どうしたものかと悩みますよね。
正式には神社に連絡し、儀式を行い、引き取って頂くようです。もちろん費用が発生してきますので、こちらは神社にご確認くださいね。
略式の場合は、ご自分で神棚に一礼し、神棚を清掃してから撤去します。神棚またはお札などは、神社でお焚き上げしていただくか、地域のどんど焼きなどで奉焼して頂くとよいそうです。
神棚の祀り方
新しく神棚を祀る際は、神棚奉斎をしてもらいます。
これは神様に神棚へお鎮まりいただくとともに、家族を見守ってくださるようにお願いするためのお祓いとご祈祷です。御神札をお祀りする前に行いましょう。
また、祈祷などをしてもらったらお札は神棚へ。お札の種類によっては置く場所がかわります。宮型で説明すると、向かって右側には住んでいる地域の氏神の神社のお札を。左側には地縁や血縁とは別に、個人的に進行している神社、崇敬神社のお札を祀ります。
私の地域では、氏子入りという儀式が残っており、結婚や子供が生まれた時に祈祷してもらいます。その際にいただいたお札を神棚に納めています。
氏子入りの詳しい記事はこちら
神棚との付き合い方
自分の家の神様として神棚を祀って終わり、ではありません。神棚を祀ったものの放置していてはいけません。最低でも下記の3点はしておくといいかもしれません。
<毎日のお参り>
毎日朝と夜の1日2回、神様に挨拶としてお参りしましょう。
しかし、なかなか仕事などしていると難しいことも。そんな時は、朝だけでもお参りするといいそうです。我が家では、おじいさんが朝と夜、家族を代表してお参りしてくれています。
<大掃除>
1年に2回(6月と12月)神棚の大掃除をしましょう。
こちらもなかなか大変なので、新年に新しい福の神様を迎え入れるためにも、年末の12月だけでも必ずしましょう。この時に、古いお札も一緒に下ろしとんど祭りまで保管しておきます。神棚を掃除したら、半紙を切って折って「へい」を作り、松やサカキ、重ね餅を飾ります。
我が家では新年が開けると三ヶ日、朝一ろうそくに火を灯し祀ります。また、神棚の他に水神様・荒神様にもお正月の三ヶ日のみですが祀っています。
<お供え>
毎日お供えをしましょう。
神様にお供えするお食事の基本は 米・塩・水 です。特別なものを用意する必要はありません。本来ならばこのお供えも毎日交換するものですが、ご家庭によってルールを決めて行えばよいそうです。例えば、すべての品を毎日取り替えるのが難しいのであれば、水だけ交換する。または、1日または15日に、毎週月曜日に、10日毎に、など一定日を設けて新しくするなど。
そして、お供えして下げたものは家族でいただきます。
アドバイス
神棚を正式に祀っていこうと思うと細かい作法がたくさんありますが、何よりも住んでる人たちが重荷にならないようにすることが神棚と上手く付き合っていくコツでしょうか。
神棚と付き合うのは少し大変ですが、こうやって日々、神様を感じて暮らすのも悪くないですよ。
今回参考にさせていただいた神棚にまつわるあれこれが載っていた神棚と暮らしの編集室はとても勉強になりました。これから神棚を祀ろうと思われる方はぜひ一読してみてください。
参考:
神棚と暮らしの編集室HP
https://kamidanalife.com/