空き家に住むには? 2019年度空き家補助制度詳細

田舎暮らしに向けて、移活をしていると、諸先輩方は空き家を改修したりしながら住んでいるという話をよく見聞きします。

でも、実際にどうやって、、、?

本記事ではにいみで空き家に住みたいと思ったあなたが、どうやって借りるのか。

また、その先にどんな補助制度があるのかをご説明します。

空き家を探すにはどうしたらいいの?

空き家探しは、移住希望者の最大の難関の1つです。

空き家を探す方法は大きく2つ。

①移住前に空き家情報バンクや不動産屋さんなど、所有者さんが公にしている情報をチェックして、空き家を探す

 

②アパートなどを借りて現地暮らしをしだし、知り合った人から空き家物件や所有者さんを直接紹介してもらう

移活を本格的にはじめている方はお気づきかもしれませんが、

空き家はたくさんあるけれど、貸してくれる空き家数はまだまだ、、、というのが日本全国の市町村の悩み。

都市部の不動産情報のように、田舎の空き家物件情報は多くないのが現状です。

また、実際に候補物件を探すために現地に通い、空き家を下見しながら自分のイメージにあうような物件を探すのは時間がかかります。

決まる方は本当にトントン拍子で決まってしまう場合もありますが、

移住をしようと決めてから、空き家が見つかるのに3年かかったなんて話を聞くのは珍しい話でもありません。

仕事は決まっているけれど、空き家がまだ、、、というご相談もよくいただきます。

ということで、実は、①で見つけたいけれど、②で着実に進めるというパターンも視野に入れ、移住地選びをするのが現実的なんです!

 

え、、、? 空き家ってすぐ住めるんじゃないの??

 

ようやく見つかった空き家! でも、ほとんどの場合、「空き家」は、すぐに住めない状態であることが多いことをご存知でしょうか?

もちろん、直前まで人が住んでおり、家の中もキレイに整理して空き家バンクなどに登録する所有者さんもいらっしゃいます。ただ、ほとんどの場合は、入居前に、もともとあった家具や雑貨類を整理したり、家の床や水回りを修理する必要があるのが実状です。

空き家イメージ

田舎で新しい暮らしをスタートさせたいのに、空き家に関する経費がまかないきれず移住計画が立てられない、、、、

そんな人たちを応援するため、新見市では、移住希望者さんなどが市内空き家の「購入」「改修」「家財整理」を行う場合、その経費の一部を補助する「空き家活用推進事業補助金」制度を用意しています。

ここからは、その詳細についてQ&A形式で解説していきたいと思います。

Q1.「空き家活用推進事業補助金ってなに

新見市の「空き家活用推進事業補助金」は、移住者・定住者の確保を図るという目的で、空き家の「購入」「改修」「家財整理」にかかる経費の不足を補えるように、補助する金銭のことです。

小難しくきこえてしまいますが、要は、新見市に住んでみたい!ずっと暮らしたい!という人を増やしていくために、少しでも住みやすい家で思い描いた新見暮らしが送れるよう、市もサポートしますよ!というお金です。

Q2. 何にどのくらい支払われるの?

2019年度の新見市は、

空き家を「購入」することに対して、その購入金額の10分の3※(補助限度額200万円)

空き家の設備を「改修」することに対して、その工事金額の10分の4※(補助限度額300万円)

空き家の家屋内に残された「家財整理」をことに対して、その処分にかかる経費の10分の5(補助限度額20万円)

が交付されます。

つまり、空き家を購入して、家の中を片付け、住みやすいように改修することに対して、最大で520万円が、交付されることになります。

これは、移住希望者さんにとって、心強い味方となる制度!
実際に、新見市へ移住してきた方の多くがこの制度を使われています。

※一定の条件を満たすと補助率が変わります!

 

空き家使用者が中学校卒業までの子を養育している世帯、あるいは、空き家使用者又はその配偶者が40歳以下の世帯の場合、「購入」の補助率は10分の4、「改修」の補助率が10分の5となります。Q4と合わせてご確認ください。

 

Q3. だれでも利用できる?

条件を満たせば、どなたでも申請をすることができます。

また、空き家を使いたい人(使用者)だけではなく、空き家の持ち主(所有者)も申請をすることができます!詳細は、下記の表をご覧ください。

補助対象者

移住前の人だけではなく、一旦新見市に移住し、最初はアパートなどの借家に住んでいたけれど、いい物件が見つかったので購入するというパターンの人も補助対象者です。

ただし、転入日から3年経過していないことが条件です。転入日(市役所へ転入手続きをした日)は、メモなどに残しておくなどして、申請を考える時にすぐにリミットを逆算できるようにしておくと、あとから役立つかもしれませんね!

Q4.「購入」「改修」「家財整理」であれば、何度も使える?

いいえ、補助金を利用できるのは、「同一申請者」または「同一物件」に対し、それぞれ1回限りです。
つまり、1人1つの物件に対して1回だけしか使えないということです。

また、申請時点に空き家使用者が決定していることや、補助金交付決定後に工事に着手して、申請した年度内に実績報告書が提出できることなど、いろいろと条件があります。下記にまとめますので、よくチェックしてみてくださいね!

補助対象事業、補助率および補助限度額

 

また、「改修」は、全ての工事が補助対象となるわけではありません。

補助対象となる改修等の例
空き家改修補助金具体例

屋根、床、壁、トイレなど住環境を整えるためのリフォームは対象内ですが、
家具、照明器具やカーテン・ブラインドの設置等の装飾要素があるものに関しては対象外です。
また、家の中に関しては対象内ですが、屋外に関しては対象外となります。
そして、増改築も対象外となりますのでご注意ください。

※実際に申請をする際には、最初に具体例をもって市役所の担当者に相談し、対象工事となるかどうかご確認ください。

Q5. 申請したら必ず補助金が交付される?

いいえ、Q3とQ4で回答したように、補助対象には条件があります。申請後、条件に満たないと判断された場合は、補助金の交付を受けられません。

また、この補助金の交付を受けた申請者が、下記のいずれかに該当するときは、すでに交付した補助金の全部又は一部を返還することになりますので、ご注意ください。

  • 補助金の交付を受けた日から5年以内に、特段の理由なく市外へ転居した(させた)とき。
  • 補助金の交付を受けた日から5年以内に、購入した空き家を売却・譲渡したとき。
  • 不正な手段により補助金の交付を受けた事実が判明したとき。

ただ、予め相談してきちんと準備をしていけば、このような事態は防げます。実際に申請を検討する際には、必ず市役所にお問い合わせください!

【問い合わせ先】
新見市役所  総務部 総合政策課 企画政策係
TEL:0867-72-6114
FAX:0867-72-6181
Mail:iju213@city.niimi.okayama.jp

申請に必要な書類や申請の流れに関してはこちらの記事をご確認ください。

実際金額としてどのくらいの補助になるの?

さて、ここまで制度を概要的に紹介して来ましたが、

実際に空き家物件を決め、この制度を使おうと思ったらどのくらい補助されるか、一緒にみてみましょう!

 

例えば、、、

35才の夫婦が、子どもが小学校に上がるタイミングで、生まれ育った都心部を離れ、新見に600万円の家とその宅地を購入。

空き家に残っていた所有者の家財を50万円で処分し、800万円かけてリフォームして新たな暮らしをはじめる場合、、、

40才以下の子育て世帯なので、購入と改修の補助率が変わります。

「購入」にかかった費用600万円の10分の4は240万円。補助限度額は200万円なので、このケースの場合、家の取得に対して200万円が補助。

「家財整理」の補助率は10分の5、補助対象経費が10万円以上、補助限度額は20万円までなので、かかった経費30万円に対して15万円補助。

そして、「改修」にかかった費用800万円に対しては、補助限度額である300万円が適用(補助率は、10分の4)。

したがって、トータル1430万円かかる予定が、制度を使うことにより915万円に!

経費を515万円も抑えることができます!

こうやって改めて数字を当てはめて考えると、補助額の大きさを感じますね。

 

ライターからの一言

やはり、新見市の空き家活用推進事業補助金は、調べれば調べるほど、心強い支援体制です!

実際に、お会いしている移住者さんの中には、この制度が後押しとなり新見への移住を決められた方が多数いらっしゃいます。

そして、もちろん、この制度が始まる前に移住し、ご自身で色々なお金を工面して住まわれている移住者さんもいらっしゃいます。

ただ、皆さんとお話ししていて強く感じるのは、あくまでも制度(お金)だけにつられて移住をしてしまうと、後々痛い目にあうということ。

やはり、空き家を借りて住むのは簡単なことばかりじゃありません。

窓が木枠は可愛くて素敵だけど、冬は寒くて寒くて仕方がなかったり、

毎週末、家の周りの草刈りをしているのに、いつもどこかが草がボーボーでちょっとしたプレッシャーを感じたり、

夜中物音がするな〜と思ったら、ネズミちゃんだったり、、、

それらちょっとしたことだけど、なんだか辛いかも、、、と思えるような日々の小さな出来事を笑ってやり過ごすには、「自身の理想の暮らし」や「ありたい姿」などをきちんと想い描いていることが大切。

制度はあくまでも最初のちょっとした手助けです。まずはどんな家でどんな暮らしをご自身ではじめたいかをきちんと思い描き、移住を決めた結果、支援制度を使うというようなイメージで移活なさることをオススメします!

なお、新見市移住交流支援センターでは、皆さんの移活プランを具体化して、一緒に理想の暮らしを考えれるようIJUアドバイザーが在中しています!

ご興味のある方は是非お問い合わせください!

 

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