協力隊1期生!ゼロからのマルシェ立ち上げ! 井上ゆき美さんの場合

地域おこし協力隊ゆきみさん

地域おこし協力隊って?

田舎に移住して地域おこし協力隊になる。
同じように筆者も田舎に移り住んだ移住者ですが(就農移住です)、地域おこし協力隊になると言うことはどういうことなのでしょう。
実はよく知らない地域おこし協力隊。一体どんな仕事で、みなさんどうやって地域おこし協力隊になられたのでしょう。

今回は吉備中央町の地域おこし協力隊の出身でニミログの運営スタッフでもある井上ゆき美さんに質問してみました!!

井上ゆき美さんの場合

地域おこし協力隊に着任されたのはいつですか?

201410月です。
(任期:2014年10月〜2018年9月)

 

協力隊になる前はどんなことをされていましたか?

(神奈川県出身)
大学を卒業し、小さな旅行会社に就職。
3年勤めたタイミングで退職し、1年間は行ってみたい場所に旅行に行ったり、興味のあった業界でお仕事をさせてもらったり好きなことだけしていました。

yukimi旅人時代旅の途中

 

協力隊になろうと決めて、まず最初に何をしましたか?

友人から紹介されたのですが、「面白そうなお仕事だな」と思ってすぐ現地へ視察へ行きました。

 

吉備中央町の地域おこし協力隊を選んだ理由をお聞かせください。

まだ、着任したメンバーがおらず、本当の意味でのゼロイチができそうだと思ったので、選びました。

 

着任後に与えられたミッションはどんなものでしたか?

前述した通り、私は吉備中央町にとって最初の着任メンバーの1人。
当時の吉備中央町は、担当地域や活動ミッションなどもなく、とりあえず「好きなことをやってみなはれ」という方針でした。

まずは、足で色々な人に会いに行ったり、場所を回って行く中で、町の魅力を探しながら何をしていくか企画を練る日々でした。

マルシェ準備マルシェ準備中

 

任期中、一番心に残っている活動をお聞かせください。

私にとって大きな活動は「吉備中央マルシェ」です。
右も左も分からないまま、”知的好奇心の育つ町にする”というなんともぼんやりしたテーマを持ちながら色々な人に会う中で、自分が1番知的好奇心を刺激されていることに気づきました。
とにかく吉備中央町には、「面白い人」がたくさんいたのです。
でも、そんな「面白い人」は、車で通りがかるだけでは会えず、この魅力は伝わらない。だったら、ギュッと集まる場所を作ったらいいじゃん!ということで、始めたのが吉備中央マルシェです。

吉備中央マルシェスタッフ吉備中央マルシェ運営チーム

 

地域おこし協力隊の経験がどのように今に活きていますか?

吉備中央マルシェを立ち上げ、運営していたことで、他の自治体で協力隊として働いていたメンバーから声がかかり、新しい仕事を紹介してもらうことができています。
岡山県へ移住する前の仕事も好きでしたが、一般的な組織に属しきれない部分がありました。
今の職場は、本当にフラットでフレキシブルなので、非常に心地よいです。
自分にとって働きやすい環境に身を置けるようになったのも、協力隊時代に1つ1つチャレンジした経験の積み重ねだと考えています。

 

今後、取り組んで行きたいことをお聞かせください。

吉備中央町や新見など含む「岡山県」のような中山間地域の魅力を第三者に伝えれるような取り組みを行っていきたいです。

 

これから地域おこし協力隊を志す後輩に一言!

最近は定住ありきのイメージが強い協力隊ですが、政策が始まった時は、一時的に人口が移動するだけも価値あり!というのが協力隊でした。
もちろん、受け入れる自治体や地域は、「ずっとおってほしい」という想いを多かれ少なかれ持っています。
だけれども、住んでみないと、やってみないとわからないことだらけなのも事実です。

ちょっと興味があり、「自分の人生にプラスになりそう、面白そう!」という予感がするならば、まずは協力隊をやってみる!ということをおすすめします!

ただ、間違えてはいけないのは、協力隊はゴールでもなんでもなく、あくまでも通過点。その先に自分が何者になりたいのか、どんな暮らしがしたいのか。「自身が何をしたいのか」また、「周りにどんな影響を与えたいのか」ということが思い描けた時が応募時なのでは?と思います。

私は協力隊だけに関わらず、自分の軸を持ちながら、新たなフィールドでチャレンジする人が増えて行ったら、もっと世の中が楽しく豊かになっていくと信じています!

また、人は自分の気持ち・感覚を大事にしていくことが大事だと考えています。

ということで、このメッセージを読んでくださった協力隊への応募を検討している方が、自分の心に正直に、1番人生が楽しくなる選択をできることを願っています!

今の職場 nimmiのスタッフと

 

井上ゆき美さんの取材を終えて

地域おこし協力隊3年間の任期の間にマルシェを立ち上げ、今でもニミログスタッフとして働きながら、隔月で開催されるマルシェの運営を手掛けられている井上ゆき美さん。実は筆者もこのマルシェに出店したのが縁で彼女にニミログライターにとスカウトされました(笑

彼女の想いは、これから協力隊を目指す後輩へのメッセージにあった「信じています!」の一言に尽きるように思います。
私自身は、日々の営みの忙しさで忘れかけていた「自然の中で人間らしく豊かに暮らす」というもともとの移住目的を、今回の彼女が発したメッセージで思い出させてもらいました。

人間の力を信じ続ける力こそが井上ゆき美さんの強さなのだと思います。
そんな彼女の強さが、人をおこし、人をつなぎ、和を生みだし、地域をおこしているのだなと。

nimmiスタッフの1人として、これからも彼女の信じる先を共に目指し、応援していきたいなと思いました。

 

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