箱を作るための材料の調達方法や道具について話03で紹介したところで、徐々にトイレ作りも準備が整ってきました!
ところで、2×4の家って聞いたことありませんか?
2×4工法
ツーバイフォー工法と読むこの工法は、アメリカで発祥した住宅の建て方の一つです。
メリットとしては、耐震性・耐久性・気密性などに優れることがありますが、何より、単純な工法なため高度な技術が必要ない。
ということが、DIYや日曜大工では大きなポイントでしょう。
小屋を作る時になどにもよく使われてる工法なため、ブログやYoutubeで作り方や注意点などを確認できることは初心者にとってありがたいですね!
一方、建築コストを構造体で削減できないというデメリットがあります。
2×4工法は決められた構造部材を合板の大きさに合わせて組み合わせて作るため、コストの調整が効きません。
今回はごく小さな規模で箱を作るため、メリットが大きい2×4工法に近しい工法で組み立ていきたいと思います。
3つの注意事項
1.基礎
いつでも移動できるように
話01で法律のことをお話ししましたが、建築基準法上仮設トイレはいつでも移動できなければならないので、基礎は地面に固定できないことを注意しましょう。
2.野外対策
野外用の対策は必須
パレットなど何もせず外に放置していると約2年でボロボロになってしまいます。雨や雪、虫や強い紫外線などに耐えられるように、材料に木材を使う場合には木材防虫防腐塗料などを塗って対策ましょう。
また、基礎を地面に固定できないため、強い風で倒れてしまわないような対策や構造にしましょう。
3.屋根事情
材質や傾きに注意
トイレ内に日光を取り入れることで少しでも消費電力を抑えられます。窓をつけるのも手ですが、屋根に光を通すような素材を使うことで、少しでも複雑な構造を避けることができます。
また、雪国で雪下ろしが頻繁にできない場合、屋根に傾斜をつけて雪が滑り落ちるような角度にしないと重みで壊れてしまいます。一般的には3/10の最低勾配で雪が落ちるそうなので、設計時には勾配に注意しましょう。
デザインソフト
どのように組み立てるか、頭の中で想像するのはなかなか難しいもの。
ましてや、建築パースを描ける!
という方は少ないのではないでしょうか。
必要な材料の個数やコストを確かめにはできるだけ正確な図面を作っておきたいですよね。
そこで、今回使わせてもらったのは ScotchUp Free というウェブ上で無料で使える建築CADソフトです。
webベースでどこでも使えて、3Dに対応しているのが特徴で、実際に使ってみて、初心者でも扱いやすく簡単に3D図面ができるため、家具を作るときなどさまざまな日曜大工で使えそうだと思いました。
Jw_cad や Fusion 360 など、無料で使えるソフトはいくつかあるので動作環境や機能、作りたい図面に合わせて使い分けられると便利ですね!
こんな感じでイメージの図面を作って必要な材料や長さを確認します。
2×4工法に近しい方法で作る場合は材料の大きさが決まっているため、個数や長さなどを図面を簡単に確認することができました。
さて、図面ができてどんな箱になるかイメージが固まったところで、いよいよ箱作りです!