春は草木の芽吹きの季節。
この時期にしか感じられない自然の恵がたくさんあります。
私の1番好きな季節は「春」。
過ごしやすい気候というものありますが、新緑や次々と咲く色とりどりの草花が目や心を癒してくれるからです。そして野山に行けば山菜などの山の幸がお腹を満たしてくれるからというのも理由の一つ(笑)
以前、山菜に関しての記事を書きましたが、今回は「たけのこ」を紹介します。実は、たけのこも種類によって採れる時期が違うので、山菜と違って長く収穫して楽しめる山の幸なんです。
タケノコ堀りといえば、孟宗竹
我が家の山には孟宗の竹林があり、私の住んでいる地域(標高500m付近)はゴールデンウィーク頃が収穫時期の目安となっています。
毎年この時期が来ると、クワやショベルを持って山へタケノコ狩りへ行っています。そして今年も、、、
竹林に入ると木漏れ日が気持ちよく、足元には細心の注意をしながら捜査開始です! さてさて、タケノコはいずこ、、、
しかし、歩けどもタケノコの姿は見えず、イノシシが土を掘り返し、食べた後しか見当たりません。小1時間探した結果、3本しか採れませんでした。例年だと、ねこぐるまいっぱい採れるので、ご近所さんに配ったりしていたのですが、今年は我が家で食べるのみ、、、なんだか残念な気分。
タケノコといえば、地面から出るか出ないかを収穫するイメージがあるかと思いますが、私は地表にニョキニョキと出たものも堀ります。この写真は20cmくらい出ていたでしょうか。あまり大きすぎると、硬くてエグミが強いのではと感じるかもしれませんが、この大きさでも美味しくいただけるのです。
というのも、日当たりが良かったり掘ったあとの処理の時間が大きく関係してきます。掘ってから時間が経つにつれ酸化しエグミが強くなっていくようです。なので、持ち帰って茹でるところまでが美味しく食べられる一連流れです。
アク抜きは米ぬかをオススメします。それはコイン精米機に行けばタダで手に入るから!(笑)
あとは調理するのみ。調味料さえあれば、同時期に採れるフキと一緒に煮れば一品の完成です。
食べ切れなければ保存!
アク抜きしたタケノコを食べきるのであれば、水につけて常温or冷蔵庫保管をしておけば数日は大丈夫です。
しかし、それでも食べ切れないと思った時は、冷凍保存という方法があります。ただ冷凍するだけだと巣ができてカスカスになってしまうので、砂糖をまぶして密閉袋で冷凍すれば、オフシーズンでもタケノコを食べることができます。
我が家では料理別の大きさに切った状態で冷凍をするので、自然解凍をすればすぐに料理に使えます。すでに砂糖がまぶされているので、他の調味料を足すだけです!
孟宗竹のタケノコの他にも、、、
新見市では、孟宗竹・淡竹・真竹の3種類が生えています。(他にもあるのかな?)
竹といっても成長時期が異なり、先に説明した孟宗竹が4月下旬〜5月初旬と1番早く顔を覗かせます。
孟宗竹が空高く伸びた頃に、淡竹(ハチク)が5月中旬〜6月上旬が収穫時期です。淡竹は孟宗竹より細く、地面から出たものを採るので、正確には淡竹狩りをします。淡竹はエグミが強くないので、水で湯がくだけでも食べられます。
そして孟宗竹がすっかり竹らしくなった頃に、真竹が梅雨近い5月下旬〜6月上旬が収穫時期です。真竹も淡竹と同じく地面から出たものを狩ります。真竹は、別名「苦竹」といわれるように孟宗竹同様にエグミがあるので、アク抜きが必要です。
孟宗竹の時期は終わりましたが、まだまだタケノコの時期ですよ!
実はタケノコ堀りは、とても大事。竹は放っておくとどんどん広がり、他の木を枯らしたりします。イノシシが竹林の管理をしてくれてるようなもの気もしますが、人間の手でも竹林を守っていきたいものです。
里山暮らしの楽しみ方
20代前半は、山菜を採ったりタケノコを掘ったり、ましてや野菜作りなど考えたこともありませんでした。
しかし田舎に住んでいると、わざわざ遊びに行かなくてはいけないというのもあったせいか、徐々に自然の中での楽しみを見つけるようになった気がします。
里山に暮らしていると、その時期にしか採れない自然の恵みを分けてもらう事により、食材だったり、道具だったり、または燃料だったり。生活に必要な物が手に入ります。
自然と上手に付き合いながら、自分なりの田舎暮らしを楽しんでもらえたら嬉しいなと思います。
もし、空き家を探している方がおられれば、山林つきの物件も視野に入れてみてください。もしかしたら楽しい里山暮らしが待ってるかもしれませんよ。