古くて新しい住まい 〜ニミログライターの考えるこれからの家〜

昔ながらの日本の工法で建てられた古民家。

新築の家とは違う魅力があると、リノベーションをして暮らす人がいるのはなぜでしょう? 

古民家の良いところを残しつつ、現代の設備も入れ気持ちよく暮らす、それが「古民家リノベ」。

本記事では、そんな「古くて新しい住まい」のことを考えてみました!

そもそもリノベーションって何?

テレビや雑誌でもよく耳にする「リノベーション」という言葉。

ん? リフォームとは何が違うの? そもそもでどんな意味?

ということで、調べてみました!

リフォーム reform:

原状回復のための修繕・営繕、不具合箇所への部分的な対処。

老朽化した建物を新築の状態に戻すこと。

 

リノベーション renovation:

機能、価値の再生のための改修、その家での暮らし全体に対処した包括的な改修。

住まいの性能を新築の状態よりも向上させたり、価値を高めたりすること。

マイナスの状態だった古い住まいを“ゼロ”に戻すのがリフォームだとすると、リノベーションは機能性やデザインといったさまざま側面において、“プラスα”で価値を高めること。

つまり、古民家のリノベーションとは、古民家の価値をもっと高めるということなんです!

 

文化財としての 古民家  〜昔ながらの家が再評価!〜

 

日本の伝統的木造建築「古民家」。

その地域の材を使い、その土地にあった建て方で作られているのが特徴です。

最近の日本の戸建ては、外材を使い、区画に合わせた家を建てる傾向がありますが、

戦前までは、ほとんどの家が、近くの山の木を使い、気温に対応できるような造りで、方角を合わせ家を建てていました。

国もそんな地域の気候・風土・文化に根ざした住まいづくりを見直し、動き出しています。

古民家に暮らすというのは、その土地に根付いた先人たちの知恵の詰まった家「文化財」に暮らすということなんです!

参考:国土交通省「和の住まいの推進」

 

家との付き合い方が変わっていく時代へ

 

 

日本の家の平均寿命、なんと30年と言われており、非常に短命なのが現実。

一方で、世界の家の平均寿命はというと、フランスやドイツは60年以上、イギリスは80年以上。

現代日本のような消費社会のイメージがあるアメリカでさえ70年以上と、日本の倍以上の寿命なんです。

ヨーロッパは石の文化だから古い家が残り、日本は木の文化だから、家のサイクルが早い?

では、何故、日本各地に残る神社やお寺はなぜ何百年も立派に残っていたり、観光地には古い街並みがあるのでしょう?

 

それは「きちんとした建材を使い、補修・管理をして大事に扱っているから」。

ヨーロッパでの住宅投資に占めるリフォームの割合は、2011年時点で日本が27.9%なのに対して、イギリスは57.3%、フランスは56.4%、ドイツは76.8%となっており、日本の倍以上の費用をリフォームにかけていることが分かっています。

参照:国土交通省住宅局 平成25年3月資料「第1回 中古住宅の流通促進・活用に関する研究会」

つまり、「メンテナンス」をしているのですね!

欧米諸国の考え方が大好きな日本人。

そろそろ、新しく建てる家から、手入れをして長く住む家へとパラダイムシフトしていくのではないでしょうか。

 

ライターより一言

古くて新しい住まい=古民家リノベ物件。

昔ながらの資産としての家を、現代の生活に合わせて改修し、自分好みの空間にして暮らす。

ちょっと楽しそうですよね

今月のニミログでは、本記事を皮切りに、古民家リノベにまつわる記事をアップします。

ぜひ合わせてチェックしてみてくださいね!

 

<参考>

国道交通省:http://www.mlit.go.jp/

リノベーション協議会:https://www.renovation.or.jp/

古民家再生協会:http://www.g-cpc.org/

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