コロナ渦で変化を遂げた日々の働き方と生活様式
一つの仕事にとどまらず、フレキシブルに働く人が増え、「複業」さらに言えば「地方複業」が浸透した時代となりました。ただお金を稼ぐだけでなく、自分自身のスキルアップや社会貢献のために「地方複業」に興味を持っている方も多いと思います。今回はそもそも「地方複業」というワードの意味や実際に働く方法などをご紹介します。
あなたにとっての複業が地域と関わり合い新たな関係性を築くきっかけとなると幸いです。ぜひ自分が培ってきたもの、自分がやりたかったことを地方で発揮・挑戦してみませんか?
1.地方複業とは
地方複業とは、「都内にいる人材が地方に出張あるいは短期滞在 or 長期滞在し、地場産業業務を複業で行う働き方」を指します。
また、「副業」があくまでも本業がメインで、副収入による所得向上のみを目的とした働き方であるのに対し、「複業」は職の主従はなく(一つの職に依存することなく)、あらゆる価値創造活動を通して自分らしい生き方の実現、他社貢献を目的とした働き方であると定義されます。
つまり、自分の生き方、自己表現の一つとして「複業」があるというわけです。
西村創一朗著:複業の教科書
2.仕事の獲得方法
「複業」をはじめるとなると、まずどうやって仕事を見つけてくるかが一つ課題として挙がります。ランサーズ社の新・フリーランス実態調査 (2021-2022年版)によると、仕事の獲得方法は人脈が主流であることが明らかとなりました。
しかし、現在会社に勤めている方で、今から「複業」をしようとしても、社外との関わりが少ない会社に勤めていたり、今まで積極的に社外で活動していなかったりして、地方への人脈があまりない人も多いのではないでしょうか。
かく言う私自身、現在複数の仕事を行っていますが、全て人脈によるもので、1人でこの環境を作ることは不可能でした。
そのような方にお勧めなのが「シェアリングプラットフォーム」の利用です。
副業紹介サイトは多くありますが、その中でも都市部の人材と地方企業のマッチングに特化したサイトも多数存在します。各企業のプロジェクト単位での仕事が主流であり、
・複業人材がプロジェクトに応募する「公募型」
・複業人材が登録した情報をもとに企業からスカウトしてもらう「スカウト型」
の2種類があります。
スカウトしてもらうには一定の条件が必要ですので、まずは登録後気になるプロジェクトへ参加申請を送ってみましょう!
プロジェクトが完了しても、その時の成果や他にも地方企業に課題があった場合、継続して仕事を依頼してもらうことも多いようです。さらに、一度応募した会社から紹介してもらい、同じ地域の別の会社へと仕事が広がることもあるそう。
もちろん自分の力次第ではありますが、可能性が広がっていてとても面白そうですよね。
3.まとめ
地方複業を行うことで収入向上のみならず自身のスキルアップ、人脈の拡大など自己成長へ繋がるため、将来性も広がります。
現在は都会で仕事をしているものの、将来的に地方への移住を検討されている方にとって、職の心配なしに移住へ踏み込めるのはとても魅力的なのではないでしょうか。
実際、私も複業を行っていたことで安心して、現在住んでいる岡山県新見市に移住することができました。現地に行かなくてもその地方に関係が持てる、新たな働き方「地方複業」。
興味のある方はぜひ挑戦してみてくださいね。