暖かい(時には暑い)季節になりました。車で道を走っているとあちこちで、田植えをしている風景を見かけます。水のはった田んぼに家族で田植えをする。これだけは今も昔も変わらない田舎らしい風景ではないかと思います。
ここ新見では、米作り、とまでは行かなくとも、家で食べるぶんのお野菜を自宅で作られている方が大勢います。収穫したての野菜は新鮮でみずみずしく、それを料理して食べれば、それはもう格別です。
今回の記事は、私がお嫁にきたばかりの頃、小さなスペースで始めた家庭菜園のお話です。
私は新見へ嫁いで3年ほど、平屋のアパート住まいをしていました。そこは、玄関先が広く土だったので、大家さんの承諾を得て、花壇を作ることにしました。そう、最初は花壇のつもりだったのです。
そんな折、田舎の母が野菜の苗を持ってやってきました。お嫁に行った娘の生活が気になったのかもしれません。花壇は半畳ほどの広さでしたが、ここに母の持ってきた野菜の苗が居座ることになりました。植えたのはトマト、ナス、ピーマンなど。
おかげでその夏、野菜を買わずに済み、始まったばかりの我が家の家計は大助かりでした。半畳のスペースですが、夫婦2人が食べるに充分な量です。田舎で毎日畑仕事に勤しむ母は、そのことをちゃんと知っていたのでしょう。実家ではお手伝い程度にしか野菜づくりをしませんでしたが、このとき初めて、自分で野菜を育て、収穫し、食すという喜びを知りました。その後毎年のように家庭菜園にのめり込んでいったことは言うまでもありません。
たたみ半畳で始めた家庭菜園ですが、毎年工夫を凝らしてやるうちに、もっと広い場所でやりたくなりました。そんな私は夫の実家(畑あり)に落ちつくことになりましたが、移住を考えておられる方の中には、ベランダの片隅ではなく、もっと広い場所で野菜を作りたいと思いの方も多いのではないでしょうか。
そんな皆さま、是非、新見市の空き家バンクをのぞいてみてください。
登録されている物件のほとんどは、畑や田んぼなどの土地付きが多く、思う存分に家庭菜園を楽しむ事ができます。たとえ畑がなくても、敷地が広く地が土であれば、多少荒れていても家庭菜園を始めることができます。
もし、その畑で、食べきれないくらいの野菜が収穫できたなら、JA直売所で野菜を売ることもできます。家庭菜園の延長で、自分が作った野菜を売ることができるなんて、なんとも楽しいことではないですか。
いかがだったでしょうか?
今回は、たたみ半畳から始まった、夢のふくらむ家庭菜園のお話でした。
最初は母の策にはまって始めた家庭菜園ですが、食べるものを自分で一から作るこの行為、これができるって、とっても幸せなことだと思います。