身近に自然や季節の移ろいを感じられ、それでいて街住まいの便利さもある。そんな田舎暮らしができる『新見の街暮らし』を前編後編に分けて紹介します。
前編で子育て中のお母さんとして紹介した松永和子さん。
後編は彼女の目線で「今の新見の街」を紹介してもらいます!
「田舎暮らし」と言えば、みなさんどんな暮らしを想像しますか?
大半の方が、お店や商業施設のない山奥や島で自然に囲まれて暮らす光景を思い浮かべるかと思います。ですが、一言に田舎と言っても、その土地が持つ特性や程度は様々で、また、田舎暮らしをしたいと考えているみなさんが田舎と感じるレベルも求めるニーズもそれぞれなのです。
結婚を機に京都から新見の街にやってきた、松永和子さん。
そんな彼女に、今の「新見の街」が伝わる街案内をしてもらいました!
彼女の新見に来る前までの仕事やお母さんとしての日々は前回の記事でご確認くださいね!
彼女との出会い
彼女と出会ったきっかけはthe YUNOSHOWというイベントの実行委員会。
本イベントは当サイトを運営するnimmiの拠点である新見市移住交流支援センターで、にいみのいろんなヒト、モノ、コトが集るという企画。
今月のニミログテーマであるローカルな街暮らしを体現している人を探していたところ、良い人がいるよと実行委員より紹介を受けたのです。
京都時代はパッケージデザインを仕事にしていた彼女。実行委員会のメンバーに参加し、イベントの広告デザインを担当していました。
街とリンクする彼女
彼女の視点で街案内。
せっかくなので一緒にポスターの掲示をお願いしながら歩くことにしました。
紹介してもらうのは、普段の暮らしの中でよく行くお店や子育ての場。
ローカルな街にはどんな場所があるのでしょうか?
ギャラリー喫茶あるれ
国道沿いにあるギャラリー喫茶。昔からある純喫茶で、ここの自家焙煎コーヒーを目当てに古くから通うファンも多いそう。新見在中の作家さんの作品を中心に展示も行っています。
この時、店内には新見の風景を切り絵にした展示と窓辺にはサンキャッチャーやレジンアクセサリーなど新見在住の作家さんによる作品が置かれていました。ちょっとしたカルチャースポットですね。
新見パン工房 松蔭
北海道産小麦と無添加、焼きたてにこだわった新見のパン屋さん。
子供も食べやすいので、馴染みのパン屋さんだそう。彼女が作成したポスターやイベントの活動についてお店の方と話が弾みます。
ロクカフェバル(ROKU CAFE BAR)
朝7:30からのカフェと夜のバルは22:00までと、モーニングから打ち合わせ、仕事帰りの一杯など、あらゆる場面で使えるハブスポット。
出来て間もない真新しい店内は、床も壁も全て木目。コーヒーの香りに混じってかすかに木の香りを感じます。
カフェまなびの森
図書館の脇に併設されたカフェ。新見の食材にこだわったランチメニューやダムカレーでお馴染みのお店です。
高梁川の谷あいに沿って広がる新見の街。ちょうど、川向こうの山並みがテラス側の壁一面の窓ガラスに写り込んでいます。
ポスター貼りもちょうどお昼に差し掛かったので、ここでランチを頂きました。ここでは彼女の子育て観なども聞くことができ、目の前に広がる山並みを見ながら、私もうんうんと頷きっぱなしなのでした。
頌山堂(しょうざんどう) | Cafe de ShiRuBe
頌山堂は新見駅前にある、新見銘菓山芋餅や洋菓子を販売しているお店です。併設するカフェ標(しるべ)ではランチや頌山堂の和洋菓子を味わうことができ、新見市の観光案内所も兼ねています。
にいみ子育てカレッジ交流広場「にこたん」
乳幼児をもつ保護者と子供が気軽に集い、自由に交流を図れる場です。新見公立大学内にあります。
たまたま、この日はにこたんは休館日となっておりポスター貼りは空振りに終わったのですが、キャンパスから望む新見の街と桜が本当に綺麗で、これはこれで坂道を登ってきたかいがありました。
人が活きる街にいみ
今回、彼女と一緒に街を巡り感じたのは、ローカルな街には東京や大阪のような大都市の街とは全く違う温かさや人の繋がりがあるということ。
行く先々で、開催されるイベントについて興味を示して頂き、ポスター掲示を快く引き受けて下さりました。また、お店の方たちからは新見を一緒に盛り上げようという気概を感じたように思います。
新見の街に住み、子育てをしながらフリーランスの仕事をする彼女。
彼女の作りあげる暮らしが新見の街とリンクし、双方に作用するのを目の当たりにして、ローカルな街暮らしも素敵だなっと思いました。
取材を終えて
大都会の街から田舎の山奥へと両極端な場所に移り住んだ筆者。
実は今回の取材を行うまで、ローカルな街いわゆる地方の街暮らしがどんなもなのか考えたこともありませんでした。
物質的な豊かさに満たされた都会の暮らしとも、自然に囲まれた田舎のワイルドな暮らしとも違う、ローカルな街暮らしの魅力とは。
思うにそれは、街に暮らす人みんなが主役になりうることなんだと思います。
子育てなり、仕事なり、街に暮らす一人一人が主役となり、街と繋がり、暮らしを作りあげる。
『ローカルな街で暮らす』
田舎暮らしの選択肢の1つとして検討してみてください!