独特なニオイを放ち、厄介者扱いされることの多い”どくだみ”
この”どくだみ”で、暮らしに役立つ自然由来の虫よけスプレーや化粧水を作ろう!
5月〜7月にかけて、可愛らしい真っ白な花を咲かせる”どくだみ”。
繁殖力の強い”どくだみ”が庭に一度生えてしまうと、抜いても抜いても生えてくる厄介者として扱われることの多い植物です。しかし、どくだみには様々な効果があるとして、昔から親しまれている薬草の1つ。その”どくだみ”でチンキを作ることにより、暮らしにとても役立つ、自然由来の嬉しい植物。
”どくだみ”とは?
どくだみは生薬では、「魚腥草(ぎょせいそう)」と呼ばれており、和漢方では「十薬」・「重薬」として、昔から親しまれている植物です。例えば、、腫れ物や吹き出物、虫刺され、十種類の薬効があるとされています。
乾燥させてお湯で煎じて飲む「どくだみ茶」というのが、有名かもしれませんね。
しかし、独特なニオイがすることから犬猿されがちですが、ニオイの成分である「デカノイルアセトアルデヒド」や「ラウリルアルデヒド」は強い抗菌作用を持っているそうです。そのため、傷口や虫刺されには生の葉をもんでつけると良いとされています。
どくだみチンキを作ろう!
<材料>
どくだみ、ガラスの保存瓶、アルコール(40度以上、今回は40度のウォッカを使用)
①”どくだみ”を採取。出来れば、車通りの多い場所や犬の散歩コースのものは避けましょう。
今回使用するドクダミは、新見市移住交流支援センターに生えているものを採取しました。
②土や汚れがついているため、水でよく洗って、少量ずつに分けて、しっかり乾燥させます。
③予め煮沸消毒したガラス瓶に、乾燥させた”どくだみ”を入れ、ひたひたになるまでアルコールを注ぎ、蓋をしめます。
④室内の日の当たらない場所に保管し、1週間経過後から使用可能です。
1ヶ月以上おくと、液体が琥珀色になってより高い効果が期待できます。
*アルコールは40度以上の度数があれば、焼酎やホワイトリカーなどでもOKです。
暮らしに取り入れる
1ヶ月経ったチンキがこちら。
色がすっかり変わり、茶色い液体になりましたが、あの独特なニオイはほぼありませんでした。後は、薄めて使うので、ニオイを気にせず利用できますね。
それでは、どくだみチンキの使い方について紹介していきます。
虫除けスプレー
どくだみチンキを小さめのスプレーボトルに入れておけば、いつでもどこでも虫除けスプレーになります。30センチくらい離して吹きかけてくださいね。また、ティッシュやコットンなどに含ませて、虫刺されに塗ることでかゆみ止めの効果もあります。
化粧水
精製水で2〜3倍で薄めて、グリセリンを足してよく振って混ぜれば、手作りの化粧水が完成します。お好みでアロマオイルなどを入れると、使うたびにいい香りがします。炎症抑制効果があるので、肌が湿疹などで赤くなっている時に効果が期待できます。防腐剤が入っていないため、少量ずつ作って使うことで肌に優しい新鮮な化粧水がつかえます。
入浴剤
入浴剤として、お好みの量をお風呂に入れることで、肌荒れや汗疹などの肌トラブルに効果的です。
足湯
洗面器などにお湯をためて、チンキを10mlほど入れれば、手軽に楽しめます。殺菌効果があるので、足のニオイ対策にもなるのだとか、、、アロマオイルを入れて、癒やしのひとときが過ごせそうです。
うがい薬
優れた抗菌作用があるため、水に数滴垂らしてうがいをすることで風邪予防にもなります。
まとめ
前年、自然素材で作った害虫スプレーについて触れました。ニミログでは、堂々の1位のビュー数を誇っています!
近年の傾向として、自然素材で何か出来ないかと意識している方が多いのかなと感じています。
今回ご紹介した”どくだみチンキ”も自然素材で出来ていて、余計なものが一切入っていないため、使い方によっては様々な利用方法ができます。
万能な薬草としても知られている”どくだみ”は暮らしに取り入れやすく、自然由来の虫除けスプレーや化粧水作りに一役買うステキ植物です。ぜひ挑戦してみてください!