猛暑日が終わったらいきなり涼しい。。 昼間は暑いけど、朝晩は冷え込みが強くなってきた中山間地の新見です。
前回は稲穂も出て、いよいよ的な話をしました。
今回はそこから進み機械を使った稲刈りからはで干しようの杭をたてて稲を干すところまでを簡単に追っておきます。
・具体的に必要な道具、機械は?
- はで干し用の「杭」
- 機械は「バインダー、ハーベスタ、手鎌、そしてコンバイン」
- そして結果は?
はで干し用の「杭」
上記写真で組み立てているのは、刈った稲を干すところ。
「杭」は「はで干し」をするために建てている棒のこと。
刈ってから20日程ここで逆さにして干すこと =「はで干し」。
これを「天日干し」と言う人もいる。
干すことで稲に残った旨味がお米へと集中してもっと美味しくなるのだと言う。
最近の稲作ではコンバインという機械を使うことでこの作業はなくなっているので、我々夫婦がやっている稲作は田舎でも大分見なくなってきている様。
杭そのものは、写真で見えるように檜のような棒。
この家にもあったんだけど足りないので、集落の人に声をかけることそこら中からうちのを持ってけと言われる。
彼らも数十年前までは使っていたようでもう使わないし邪魔だしと言うことでもらいに回りました。
考えてみればこの棒自体も大分古くでも、現役で使えるんだから昔の人の木材の管理から目利きはすごいな〜と思う。
組み方はまた次回以降にて紹介しようかと思う。
機械は、バインダーとハーベスタ
稲を刈るにはいくつかの方法がある。
・手刈り
・バインダー
・コンバイン
バインダーと手刈りだと「ハーベスタ」があると便利。
その理由がわかるように、それぞれの刈り方を紹介しようと思う。
手刈り
言葉の通り鎌を使って手で刈る方法。
長年これで日本の農業は人を大勢使ってやっていたと思う。
秋の収穫時期は学校も休みになると聞いた。
バインダー
これは1ラインづつ稲を刈っていく方法。
エンジンが付いていて自走式なので後は進む方向を制御していけば自動的に刈りそして紐で結いてくれる。
そこまでやってくれると後は干すだけなので楽チン。
コンバイン
コンバインは基本稲を刈りコメを分け、そして稲を砕いて田んぼに吐き出してくれる機械。
上記の作業を大幅に短縮してこれが終わり脱穀をやって乾燥して精米すればその日のうちにも新米を食べれるはず!
でも写真のようなやつは2千万近くする。 冷暖房付きで自動運転までしてくれるのも出てきている。。。
ハーベスタ
バインダーで刈り20日干した稲をこの機械に通してお米を稲から外してくれる機械。これは、コンバインだと自動でやってくれる機能なので、いらない。。。
実際にはどのやり方でやるかは基本どこまでお金をかけるのか? そして体力に自信がなければこういった機械に頼るか近所に頼むことがいいかと思う。
我々は全ての工程を夫婦二人でやってみるということで、コンバイン以外は全てやった。 基本大変だけど非常に楽しい!
音楽をガンガンにかけながらの作業なので近所さんにも予め伝えておきながら楽しんでやってしまう。 これも一つだと思う。
そして結果は?
僕らはバインダーと手鎌を使ってやりました。 そして刈った稲を掛けていき上記のようになりました。
僕らのいる地方では昔はこれを7−8段と木の遠くなるような高さでやっていたようでやってみろとは言われつつも絶対に無理だったので2段にしました。
これでも重量は半端ないです。。。。
ここからは20日この状態で乾かします。
基本太陽が乾かすかと思いきや、風が乾かすようで風の通るようにはでを立てるのが必要でまずは風がどう通っているかを知ることが重要じゃと言われました。
農業歴50年近い地域の爺さんたちは田んぼ歴一年生の我々に色々と昔のノウハウを懐かしむように教えてくれます。 これは必ずや引き継がないといけないノウハウだなと思ってます。
とまあ今回はちょっと短めです。
次は最後の工程のハーベスタを使ったコメを落とす作業=脱穀からコメからモミを落として玄米にする工程。そして精米までご紹介します。
昔から伝わる農作業の工程、そしてお米は八十八の工程を行うということで何とかここまでやって来れました。
すでに課題も見えたし、来年はできるゴールを見据えつつ全てを段取りできればと思いますが、どうなることやら。。。
でも、天気予報とにらめっこしながら、暑いけれどもやりがいのある米作り。
色々な工程で人手が必要なのでもしできれば少しでも体験してみてください。
では、またね!