11月に入り、新見の山々も刻一刻と冬に近づいています!
私は3年前の9月にぶどう農家になるべく新見市に移住してきました。住まいは標高400mのカルスト台上です。移住して初めて迎えた秋の風景は素晴らしく、ここに暮らす喜びに浸っていたことを思い出します。
この辺りは広葉樹の森が多く、それらの木々は冬が近くなると赤や黄色の秋色を魅せたあとに落葉します。
この紅葉という現象、赤色はアントシアニン、黄色はカロチンという植物の持つ色素が関係しているんです。葉っぱの緑色はクロロフィルという色素で、葉の中にある糖や水の量と関係して、クロロフィルよりもアントシアニンやカロチンが優位になった時に紅葉という現象が起こるようです。
ちなみにピオーネやリンゴの皮の色もアントシアニンですので、ぶどう農家としては、この色付きのメカニズムは大変興味深いところです(笑
さて、そんな秋色を堪能できると言うことで、兼ねてより気になっているスポーツがトレイルランニングです!
トレイルランニングとは
トレイルランニングは陸上競技に一種で、未舗装の山野を走る競技です。トレランやトレイルランと略されます。
秋色の木々、枯れ枝や枯葉を踏む音、頬に感じるひんやりした風、山の匂い。
毎年、車窓に映る紅葉を目で楽しんでいますが、このスポーツだと、視覚だけでなく、聴覚、触覚、嗅覚と五感で余すことなく秋を感じることができます。ランニングは辛いものですが、五感に受けるこれらの刺激で幾分か辛さが紛れるのではないかと期待してます(笑
そして、皆さんご存知の通り、スポーツ後の味覚の刺激は格別ですよね(笑
トレイルランニングは五感をフルに使って自然を感じる心に効くスポーツです!
トレイルランのススメ!
未舗装の道を走るトレイルランはロードを走るランニングに比べて足の関節に負担が掛らないです。
これは、普段の農作業でも感じていることですが、土の上しか歩かないので、重い物も持って、かなりの距離を走りまわっているはずなのに、足の関節痛とは無縁です!
ただ、平らな道ではないので、通常のランニングシューズでは滑ったり、足首をひねったりするリスクがあります。トレッキングシューズとランニングシューズの中間のようなトレイルランに適した靴がオススメのようです。
恐らく、トレイルラン用のシューズはその特性から果樹作業靴にも適しているのではと思います。ちなみに土の上で使用する靴は汚れはひどいですが、靴底が擦り減らないので、街履きの靴より長持ちするんですよ。
田舎でトレイルラン!
新見でトレイルランを始めるとなると、まずは、剣山(962m)、花見山(1189m)など初級者向けの登山道を走るのが良いでしょうか。
他にも大佐山(988m)、雄山(1153m)雌山(1067m)、荒戸山(761m)など新見にはトレイルラン向きの低山が多いように思うので、いつかチャレンジしたいですね。
慣れてきたら、近所の山道に入って、短なコース開拓もしたいところです。
「実は、この山道は、昔はあの集落まで繋がっていて、暗がりを走って回覧板を届けたんよ」
「昔は通学路(への近道)で遅くなると怖かった、、、」
「子供の頃は夏はこの山道を駆け下りて、毎日のように川で水遊びをしたもんだ」
なんて話も近所の方から聞いてはいるのです。
こうやって短な山道に積極的に入ることにより、山を知ることができますし、管理の手が及ばず荒れ果ててしまった道も切り開くことができるのではと、田舎のトレイルランには未来も感じています!