元気の源!おばあちゃんの食卓 〜自給自足のある暮らし〜

おばあちゃんといえば、野菜作りの天才!?
自給自足で美味しい料理が並ぶ田舎の食卓をご紹介。

スタッフnamiは、親子3世代が住む8人家族の家で育ちました。いつも身近にいた、おじいちゃん、おばあちゃん。特におばあちゃんについて遊んだり、畑の手伝いをしていました。

そして、おばあちゃんといえば野菜作りのプロ!畑の野菜をつかって美味しい田舎料理をよく作ってくれていました。その中でも、小さな頃から大好きなのは「ゼンマイの油いため」。おばあちゃんが山へ採りに行って保存したゼンマイを使って料理してくれるのが楽しみで仕方がありませんでした。

私の料理の師でもある母の手料理も美味しいのですが、たまに食べるおばあちゃんの手料理は一段と美味しいと感じていました。やはり、料理も年の功というのでしょうか。

新見にもそんなおばあちゃんがたくさんいるはず!
ということで、今回は笹田礼子さんのお宅へ訪問させていただきました。

おばあちゃん(笹田礼子さん)を紹介

採れたてのお野菜を両手に持ち、微笑んでらっしゃるのが笹田さん。
生まれも育ちも哲多エリアで、90歳代のご両親と息子夫婦と本人の5人暮らされています。

ご自宅のある哲多町新砥地区は、標高が高いため冬になると積雪のある地域で、近くには「阿哲富士」と言われる荒戸山がそびえています。
ひらけていて陽当たりが良く、景色も良い土地で、米作りに、野菜作りに、趣味に、充実した毎日を送っているそう。

そんなおばあちゃんの田舎の暮らし方とその食卓風景を伺ってみます!

おばあちゃんの1日は、畑仕事からはじまる!

まず知りたいのは、毎日どんなリズムで暮らされているのか。
笹田さんに1日のスケジュールを伺ってみました。

nami

とても朝が早いんですね!
朝の涼しいうちに畑作業をすると、体が目覚めていいですよ。それに朝一で収穫した野菜を使って朝食作りをするので、鮮度抜群の美味しい野菜が食べられます。一仕事した後の朝食は、一段と美味しいですよ。

笹田さん

nami

まさしく健康的な朝活ですね!それに採れたて野菜を食べられる、自給自足のある暮らしの醍醐味ですね。
5人家族ということなのですが、1日を通して食事はどんな感じでされていますか?
朝は、朝食とお弁当の準備は息子のお嫁さんと一緒にし、息子夫婦を仕事へ送り出した後、両親とゆっくり朝ドラを見ながら朝食をとるのが日課。昼食は、両親と3人だけなので簡単に済ませています。夕食は、お嫁さんが仕事の日はすぐ食べられるように早くから準備をしてて、休みの日は一緒に作っています。食べるのは、みんなが揃う19時ごろにテーブルを囲んで夕食をとっています。

笹田さん

いろいろな野菜を 家族で食べられる分だけつくる

お漬物に使う大根の収穫

nami

畑仕事は何歳くらいから始められましたか?
もともと子供の頃から両親の手伝いをしていました。主に両親が田んぼや畑をメインでしていて、手伝いをする程度でしたが、退職したのをきっかけに本格的に畑をするようになり、自分で全てするようになったのはここ3年ほどです。それまでは父と一緒にしていて、今でも時々手伝ってくれています。

笹田さん

nami

手伝いをきっかけに、今では本格的な野菜作りをしているのですね。今、1年を通してどんな野菜を作っていますか?
たくさんの種類を少しずつ、家族が食べられるだけ作っています。今はこんなお野菜(下記リスト参照)をつくっています。今朝、冬に向けて、白菜の苗を植えましたよ。

笹田さん

春:キャベツ・春菊・レタス・スナックエンドウ・人参・じゃがいも・玉ねぎ

夏:ピーマン・なす・かぼちゃ・トマト・キュウリ・オクラ・インゲン・ゴーヤ・枝豆・スイカ

秋〜冬:秋ナス・大根・白菜・里芋・さつまいも・あずき・こんにゃく

 

白菜の苗を植えたばかりの畑。家の前にこの約2倍の面積の畑がある

nami

白菜!これからの時期にとても重宝する野菜ですね。季節に応じて、本当にたくさんの種類を作っておられるんですね。
私も野菜作りをしていますが、見よう見まねで作っているので時には上手く育たないこともあります、、、野菜作りにおいてのポイントはどんなものがありますか?
一番は土作りです。肥料と木の葉と堆肥をしっかりと混ぜて、耕すことです。堆肥は哲多町で作られている「すずらん堆肥」というのがあって、牛糞と鶏糞などを発酵させてあるのですが、土作りにはとてもよく効きます。

笹田さん

nami

すずらん堆肥!私も使ってみたいです。どこで買えますか?
農協で買うことができますよ。あと、野菜にあわせて肥料あげること。雨が降らないときは、水やりをしてあげること。キャベツなどの葉物は、定植したらすぐに防虫ネットをすること。それにいつどうやって植えたのかなどを、簡単にメモしたりしています。自分の畑にどんなふうにどの品種を植えていくのがいいのか毎年試行錯誤しながら育てて、収穫できた時の喜びはひとしおですよ。

笹田さん

自分で作った野菜を食卓へ

採れたて野菜を食べられるのは、自分で作った者の特権!
笹田さんの食卓にどんなお料理が並ぶのか、実際に食卓にもお邪魔させていただきました。

艶がありとてもみずみずしい茄子

nami

日頃どんな食事を意識していますか?
畑で採れた旬の野菜を使った和食をメインにしています。煮物、天ぷら、炒め物、酢の物、朝だと具沢山の味噌汁ですね。

笹田さん

nami

具沢山の味噌汁。朝から元気が出そうですね!料理ですが、どのようにして教わりましたか?
小さい頃から母について料理をしていて、いつしか田畑が忙しい時の料理当番は私になっていました。

笹田さん

nami

だから、お料理が上手なんですね。毎日の積み重ねですもんね。
そうそう!料理番組をみて新しいレシピを覚えたり、婦人会や公民館の料理講習などに参加して、仲間と情報交換しながら広めたりもしています。

笹田さん

nami

そうなんですね。そうやってレパートリーを増やして、毎日美味しい料理を家族に提供しているわけですね。今回、得意の料理を教えていただけるということですが、どんな献立ですか?
あずきと栗の炊き込みご飯、季節の野菜の煮物と漬物です。今日のメニューは、煮物に使う鶏肉以外、お米、あずき、栗、お野菜全部我が家で採れたものばかりです!

笹田さん

まさに自給自足のある暮らしを体現なさっている笹田さん。試食にいただきましたが、とてもホッとする味。田舎料理大好きな私にとっては、贅沢な献立に幸せいっぱい、お腹いっぱいいただきました。

今回作っていただいた田舎料理のレシピ紹介記事はコチラ↓

おばあちゃんレシピ 〜あずきと栗の炊き込みご飯・季節野菜と鶏肉の煮物〜

笹田さんが自給自足をするワケ

食卓にならぶ夕食、鶏肉以外は全て家で採れたものとは驚きです

nami

とても美味しいごちそうをありがとうございました。笹田さんにとって、「食」「ご飯」とはなんですか?
生きる「元気の源」。食べないと生きていけないのはもちろんだけど、自分が手をかけて育てた畑の野菜を、家族で食べることが幸せで、明るく元気に過ごせる毎日へと繋がっています。採れた野菜が食卓の話題に上がることもあります。その幸せを含め畑をする醍醐味なのではないかと思っています。

笹田さん


笹田さんとニミログライターnamiとは以前の職場が一緒で、仲良くさせていただいていたご縁から今回のインタビューを快諾してくださいました。

そんな笹田さんのご自宅に伺い、取材させていただき改めて感じたのは、自分が手をかけて育てた野菜が食卓にならび、家族で喜びを共有できることは特別なことだということ。

自給自足だからこそ、味わえる幸せ。

また、たくさんの種類のお野菜を食べる分だけを作ることによって、ロスをなくすことに繋がっているのも印象的でした。
同じ品目をたくさんつくるのではなく、少量多品目で育て、家の食卓にいろいろな採れたて新鮮なお野菜が並ぶ。
自給自足のある暮らしの理想のようお野菜作りだと感じました。

畑仕事をして美味しい野菜を食べ、内からも外からも健康的になれる田舎ライフの体現者、笹田さんの食卓は、とても豊かで美しかったです!

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